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もしも最強の無法者が銀髪碧眼幼女になったら  作者: 東山ルイ
第九幕 我らの祖国、ロスト・エンジェルスを守れ

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ビックニュース

 ところ変わってMIH学園。学園が復興したことに合わせてビックニュースを発令するらしい。

 それは1時限目の授業が始まる前に宣言された。


『MIH学園は、本日をもって生徒のランク制度を廃止します』


 無機質な天の声に、パーラはあからさまに驚いていた。


「ランク制度がなくなるの? メントちゃんせっかくランクAになったのに! あんまりだよ!」


 傍らにいたルーシは憤りを見せるパーラに対して、「それに変わるシステムを導入するんだろ」と冷静に答える。


「別のシステム?」


「いま、ロスト・エンジェルスは『カテゴリー』と『評定金額』を全市民に適応しているだろ?」

「んー……。私それよく分かんないだよね」

「『カテゴリー』はもともと政府が全市民に発行していた評価だよ。私はカテゴリーⅥだし、パーラはおそらくカテゴリー(ワン)(ツー)だと思う」


「評価基準は?」

「魔術の腕前に精神力、魔力量とかを総合的に見て算出するらしい」


「あ~! だったら私のカテゴリーはⅠかⅡだね!!」


 魔力が少なければ魔術も使えないパーラだが、最底辺の評価をくだされてもあまり気にしない。


「でもルーちゃんがカテゴリーⅥか~。それより上ってあるの?」

「セブン・スター専用のカテゴリーⅦがあるな」

「アークくんはカテゴリーⅦってこと?」

「そういうことだな。ただまあ、カテゴリーと評定金額が比例するとも限らんのさ」


 近くにいたメントは失意に沈んでいた。


「せっかくランクAになったのに……」


 おそらくシエスタも同様の理由で落ち込んでいることであろう。MIH学園で2番目に高位な序列から降ろされてしまったのだから。


「そんなに落ち込むな、メント。天の声を聞こう」


 そしてまたもや無機質な声が聞こえてくる。


『ただいま、MIH学園における新たな枠組みを、ネットワークに公開しました。質問のある方は教員へ訊くように』


 パーラは携帯電話を見てみる。そこへは、驚愕の情報が掲載されていた。


「ルーちゃんの評定金額10億7,600万メニー!? どういうことなの!?」

「そりゃ、私がすごいってだけの話さ」退屈げだ。

「オマエの金額が意味不明過ぎて、アークすら霞んで見えるぞ……? アイツ、セブン・スターなのに」


 MIH学園のとった政策は至ってシンプルなものであった。金額による順位付けである。


「えっ!? メリットちゃんがキャメルちゃんより順位高いんだけど!?」


「これこそ下剋上だな」


 現在、順位はこうなっている。

 1位:ルーシ・レイノルズ

 2位:アーク・ロイヤル

 3位:メリット

 4位:キャメル・レイノルズ

 5位:シエスタ

 6位:ラーク

 7位:メント

 8位:ホープ

 以下略。


「……。ルーちゃん、私以外全員8位以内に入ってるんだけど」

「おお。そうだな。というかやはり女子比率が高いんだな、この学校は」

「なあ、ルーシ。あたしたちが派閥立ち上げれば敵なんていないようなモンだよな」


 メントはどこか呆然としていたが、やがてそんなことを口にした。


「そうかもな。なら立ち上げるか」

まあ学生でルーシの盟友っていうんならアークの次にはつけてないと駄目だよね、的な話です。

いつも閲覧・ブックマーク・評価・いいね・感想をしてくださりありがとうございます。この小説は皆様のご厚意によって続いております!!

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