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もしも最強の無法者が銀髪碧眼幼女になったら  作者: 東山ルイ
第九幕 我らの祖国、ロスト・エンジェルスを守れ
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評定金額

「メリットちゃん」

「賞金稼ぎしながらオンライン授業受けるのも難儀なモンだったけど、登校でしか単位が取れないのなら仕方ない」


 メリット。春用の学生服からも透けて見えるおびただしいタトゥー。根暗の不良趣味としてMIH学園では知られていて、しかし強さがあるから誰も彼女に手出しできない。


「それで? あのクソガキはお姫様との再開果たしたの?」

「果たしたよ。このあと多分パーラちゃんに会いに行くんじゃないかな」

「良い話なことで」

「ねえ、メリットちゃん」

「なに?」

「一緒に授業受けようよ。MIH学園、きょうビックニュースを発表するらしいし」


「大方予想はついてるけど、まあ良いや。行こうか」


 青髪の少女と黒髪の少女は教室へと向かっていくのであった。


 *


「つまり、大統領の娘は大統領をも負かせたことがあると?」

「信じがたい話ですが、大統領はそうおっしゃられました」

「連邦最強の魔術師を倒したとなれば、カテゴリー(シックス)以上は確定だな。なんならカテゴリー(セブン)の打診をだしても良いくらいだ」


「しかし大佐殿。大統領はこうもおっしゃられました。この子を決してセブン・スターに入れてはならない、と」


「ほう……。ならカテゴリーⅥとして評定金額を割り出すが良いのか?」

「構いません」


『ルーシ・レイノルズ:カテゴリーⅥ──評定金額10億7,600万メニー』


「まさしく豪傑(ごうけつ)だな」

「ええ……」

「他の高水準な評定金額を持つ者も洗ってみましょうか。いかんせんクール大統領の思いつきで始まったものですから、軍部にすら知れ渡っていないのですよ」


『アーク・ロイヤル:カテゴリーⅦ(セブン)──評定金額5億4000万メニー』


「彼はセブン・スターの座に最年少で上り詰めた期待の星です。そして当然、評価は低いですな」

「当然といえば当然だ。まだ17歳だろう? それこそ現大統領を倒すくらいの大金星を上げなければ、セブン・スターにふさわしい金額にはなれんよ」

「しかしアーク・ロイヤルにはそう遠くない未来、自身の価値を大きく跳ね上げる事態が起きるでしょう。それはさておき。次はカテゴリーⅥの有望株を見ていきましょうか」


『メリット:カテゴリーⅥ──評定金額3億2,000万メニー』


「この子は?」


「我々も驚きましたよ。あの若さで旧魔術に精通しているとは。旧魔術には無限大の可能性が秘められている。ならばそれに対するエキスパートにカテゴリーⅥという座が与えられてもおかしくはないでしょう」


 次に連邦のカテゴリー評価と評定金額に対して責任を持つ男は、少年の顔写真を貼っていく。


『シエスタ:カテゴリーⅤ──評定金額2億メニー』

「いまさらカテゴリーⅤかね? 2億メニーとはいえ」


「シエスタくんはこの世界でも貴重な電磁波操作術式を扱うことができます。元セブン・スターにして電磁波操作の精通者だったハイライトが死亡したいま、彼は金の卵です」


 大人たちの決めた枠組みに従い、子どもたちはまたもや修羅の道へいざなわれていく。


正直メリットは東山のお気に入りです。根暗の不良趣味でタトゥーまみれの腐女子かつ便秘気質。良いキャラだと思っております。

11/17 さすがに個人の価値が100億メニー→1兆円はやりすぎたので修正しました。だいぶ低くなってます。

いつも閲覧・ブックマーク・評価・いいね・感想をしてくださりありがとうございます。この小説は皆様のご厚意によって続いております!!

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