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もしも最強の無法者が銀髪碧眼幼女になったら  作者: 東山ルイ
第八幕 君は本当にルーシ・レイノルズ?

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おれの娘たち!!

「なんだ? オマエ彼氏いるのか?」


 ルーシは怪訝な表情になる。はっきり言ってしまえばこの少女に女性らしい魅力はないように見えるので、不思議に思ったのだ。


「それも覚えてないんだね。まあそんな気はしてた」


 青髪の少女は面食らうこともなくそう言った。


「ま、彼氏がいることは分かった。でも、その彼氏が限度を超えてどうなったんだ?」

「未だに目を覚まさない。すこし前のルーシみたいに」

「ふーん。レイノルズちゃんたちでどうにかならねェかな」

「レイノルズちゃん?」

「おれの娘たちだ!! 何人いるのか分からねェけど、おれの娘ならきっとなにかに精通していると思ってな!」

「ルーシは娘がいる年齢でもないでしょ」半笑いを浮かべた。

「いやいや、おれがどれだけヤリ捨てポイしていたか知らねェのか? いや、知っているわけねェか! あれは前世の話だしな!」

「さっきから一人称が“おれ”だったり前世って言ったりしたけどさ、結局ルーシは何者なの?」


 その銀髪碧眼の幼女はとても楽しそうな表情で青髪ミディアムヘアの少女へ告げる。


「愛と平和の守護神さ」


 少女はなにか目を覚ましたような顔つきになり、すこし柔和な笑みを浮かべながら言う。


「そうだね。ルーシは愛と平和の守護神に違いないよ」

「だろ? さて、寒みィから病院内へ戻ろうぜ」

「うん」


 *


 ルーシは青髪の少女を連れてレイノルズちゃんたちと再開した。といっても10分程度しか経過していないが。


「すごい……。この子たち全員ルーシの娘?」

「ああ!! だろ?」

「マスターがそうおっしゃるのならば、私たちは皆マスターの娘です」


 言わされている感満載だが、実際ルーシがそう言うのならば逆らう余地もない。


「なあ、オマエら。医学に精通しているレイノルズちゃんはいねェか?」


 レイノルズちゃんたちは互いに目を合わせ合う。なにか言いにくいことを言わないといけないときのように。


「いますが……そのレイノルズちゃんはマスターの座を簒奪しようとしています。マスターの命令には応じないかと」

「あー、そういえば言っていたな。おれの立場を奪いてェヤツもいるって」


 ルーシの目があやしく光った。ろくでもないことを思いついたときの目つきだ。かつてこの幼女と友だちだった青髪の少女には分かる。


「よっしゃ。ソイツの場所を割り出せ。おれという存在の座は誰にも譲らねェ」

「分かりました」

「分かりましたの?」青髪の少女はツッコむ。


 そんな愉快な会話を交わしていると、どこからかアーク・ロイヤルがやってきた。


「あ、ホープさん」

「こんばんは」

「ルーシ、レイノルズちゃんたちになんの入れ知恵したの?」


 挨拶も簡素に、アークはルーシを問い詰める。


「なにも命じていねェよ? なあ?」

「はい。なにも命じられていません」


 それぞれノートパソコンやら携帯電話を取り出しているから、ルーシがなにかを起こそうとしているのは明白だ。白々しいにも程がある。


「……。ぼくは釘刺したからね? 余計なことはしないようにと」

「オマエはおれの保護者じゃねェだろうが。おれはおれの好きなようにやらせてもらうだけだ」

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