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センパイ、自宅警備員の雇用はいかがですか?【コミカライズ版2巻8/28発売!】  作者: 二上圭@じたこよ発売中
非遵法性享楽主義者ノ人生論

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「いやー、笑った笑った!」


 思い出し笑いを堪えながら、自販機で買ったばかりのコーラを開けた。


 運動部が張り上げる、奇声にも似たスポコンの叫声。それをBGMにしながら自転車へと腰掛ける。私のではない。だからといって盗難品でもない。自転車置き場にある、誰ともわからぬ自転車を、勝手に椅子にしているだけだ。


 対してタマは、自分の自転車を椅子にしている。面白いものを見せてもらった礼に奢った、エナジー系ドリンクを手にしていた。それがタマの好みというわけではない。自分の金ならまず買わない、二百円の大台に乗ったものを遠慮なく選んだのだ。


 タマはそれを一気に喉に流し込んだ。


「クソ共め……」


 エナジードリンク特有の、甘ったるい匂いを放ちながらも、それが苦かったかのような声色だ。


 あれだけのことを言い放ちながらも、その気は一向に晴れていない。時間が経ったことで、その怒りはより粘質的に、かつ薄暗いものへと変わったのだ。


「なんだタマ、もう終わったことに、まーだ怒りが収まらんのか」


「あれで終わるわけないだろ」


「あ?」


「言い分もわかるがおまえも悪い。こんな形で子供を失った親に、あんな言い方をするのは許されない。決して見て見ぬ振りをしたんじゃない。自分たちは日々これだけの業務に追われている。だから目が届かなかっただけ。耳に入れてくれたら、ちゃんと対処できたし、こんなことにはならなかった。


 時間を与えたら、そんな言い訳を考えてくるに決まってる。面子と立場を守るために、押し付けられなかった責任をなんとか折半してこようとするんだ」


「罪を共に分かち合おうと必死なわけか」


「あのクソザコナメクジめ……最後の最後で、面倒なことに巻き込みやがって。くたばりやがれクソが!」


「もうくたばってるだろ」


「そういやそうだったな」


 あれだけ苛立たしげな顔が一転。タマはケラケラと嘲笑いながら、地面を見下ろした。まさにその先に斎藤の顔を見ているかのように。


「ガミ、さっきは面白かったか?」


 笑いが一段落すると、タマは語気を落としながら言った。


「控えめに言って、あのアホ面は最高だったな」


「なら、これからもっと面白いものを見せてやる」


 タマはエナジードリンクで喉を鳴らし、


「だから手を貸せ」


 不敵に口端を上げた。


 その様だけでも面白く、この目はトランペットを与えられた少年のように輝いた。


「なにをするんだ?」


「目には目を、歯には歯を、タチの悪い無責任には、タチの悪い無責任を」


 タマはぐしゃりと空になった缶を潰す。


「自らの行いを棚に上げて、無責任に責任を糾弾することが、どれだけタチの悪いことであるか。物事の真偽も見定めず、見せかけの大義名分と正義があれば何をやっても許される。そんなタチの悪い正義の鉄槌、無責任の業火で焼き払ってくれる!」

当作品は作者の主張、メッセージ性を込めることは一切ありません。

劇中で語れる全てはキャラを作り上げる設定であり、物語を進めるプロセスであります。

犯罪の教唆や幇助をするものではありませんので、それだけのご理解をお願いいたします。


短いので今晩もう一話投稿します。

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百合の間に挟まるな! ~脅迫NTRもの展開を阻止した結果、百合の間に挟まれた件~
推しの百合営業系Vチューバーの間に男が挟まったばかりに、脳破壊された主人公が子供時代にタイムリープした話。
本編とその前日譚まで完結しておりますので、よろしければこちらもご一読ください。



コミック版が3月28日に発売、予約受付中!
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― 新着の感想 ―
よし、とりあえずマスコミに連絡だ! やったね学校陣、マスコミすごい食いつくよ! スクープ「いじめを見てみぬふりした大人たちと、自殺するまで相談されなかった親たち」 これで決まり やったね!しか…
[気になる点] 昨今の情勢を考えるに、タマの正論が全方位に喧嘩売ってますねぇ [一言] 悪い人がいる
[良い点] あっちゃー 正直ここまでは、ざまぁ見ろと口論の末のトラブルや当事者たちの自業自得かと疑ってたところもあったけれど、きっちりタマが、自ら、手を下してたんだなぁ…しかも、後々自殺者がわんさか…
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