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世界は面白いことに満ちている

 世界は今尚コロナ禍です。日本もそろそろ慣れてきたのか、かつての様な騒ぎは収まってきています。

しかし、あらゆる業種は経済的に大打撃を被りました。日本は古来から観光や飲食のサービス業は『千客万来』『嬉しい悲鳴』『満員御礼』を目指しており、コロナで大きな曲がり角にさしかかっています。何とか乗り越えて欲しいと思います。


 そんな中、菅さんが首相になりました。安倍さん、長い間本当にありがとうございました。これからは菅首相の元、巻き返しに出ようというところです。どうやら政府は、ワクチンが行き渡るまで『コロナとの共存』を考えているようです。かといって自分がかかるのは御免被ります。GO TO 何某は傍観しておこうと思います。


 外交はどうなるのでしょう。トランプさんとうまくやっていけるのでしょうか? え? トランプさんは再選でしょ? そのトランプさんがコロナにかかるとは、そして又驚異的な復帰を見ていると、何とも本当にお騒がせな大統領ですね。中国とのバチバチは選挙戦中ということで小休止の模様。ロシアの永世大統領のプーチンさんは、衰えないですね。原子炉搭載弾道ミサイル・超音速ミサイル完成のニュースを知って、相変わらずだなぁと思いました。世界は不安に満ちています。


 最近は、かねてから書いていた新作の大幅な修正を行っています。たまたま物語の時代が2019~2020年だったため、今年、つまり2020年が現実と全く合わなくなってしまったのです。つまり、現実のあまりの変わり様に、それまでの延長線上のお花畑の世界を描いていたわけですから、これはだめですよね。こういう方はプロ・アマ問わずに少なくないと思います。やれやれなんてこったい。


 今年は色々な本を読んで勉強になりました。大昔人類はホモ・サピエンスだけじゃなくて、少なくとも六種類はいたとか、『サピエンス全史』『銃・病原菌・鉄』を読んで、人類の歴史の中で、何故ユーラシア大陸の人々がカーゴ(あの本によれば、様々な便利道具が入った入れ物のこと)をたくさん持ち、世界を飛び回っているのか? 


 一方でカーゴを持たずに、その日暮らしを余儀なくされている人々が暮らす地域に分かれているのは何故なのか? という疑問を投げかけられたダイアモンドさんが、長年にわたって調査研究をした結論を知ることができました。私は素直に納得してそれを受け入れます。詳細を知りたい方は YouTube で検索! 又は読んでみて下さい。


 その知識を持って日本の歴史を振り返ってみると、農耕を始めて余剰食糧を持つことができ、更に家畜を手伝わせて効率を上げました。人々は一つ所に定住して暮らす様になり、その中から少数の、食糧生産に携わらなくても良い人たちが現れて、支配者(朝廷や貴族、武士・統治者などの権力者)になり、その元で大勢の被支配者(農民や職人など)が秩序ある平和を享受できる仕組みができました。これを国と呼んでも良いと思います。


 その国の中では、家族・一族などの集団が勢力争いの戦いがあるおかげで、優れた武器(刀剣)をつくる技術が磨かれました。周囲を海で囲まれている日本は、海外勢力の侵略を考えていなかったので、武士の武力は弓・槍・馬で十分でした。


 しかし元寇の時はかなりヤバかったようです。もし、あの時負けてたら元に支配されてたわけですから、どうなっていたかと思うとゾッとします。素直に敬意を表します。


 それからもなんやかんやあって、ポルトガルから鉄砲が伝わってきました。当時種子島で暮らしていた日本人は、鉄砲を造るためのノウハウ(特にネジ)を得るために娘を差し出したという逸話が残っています。それで鉄砲の内製化に成功します。それから分業制を確立して鉄砲を量産していきます。


 時は大航海時代、ポルトガル、スペイン、オランダ、イギリス、フランス、ロシア、遅れてアメリカがやってくるのですが、ポルトガル・スペインはキリスト教を布教し、その後ろには軍隊が控えていて、隙あらばその国を植民地にしようと画策していました。


 実際にスペインはアステカ王国とインカ帝国を滅ぼしています。サラッと書きましたが、本を読んで想像すると、これは恐ろしいことですよ。コンキスタドール(征服者)に歯向かう者は誰でも殺しちゃうんですから、更に病原菌(天然痘やチフス、性病など)が彼らを襲い、80年の間に最低でも3千万人、最大で1億人が死んだそうです。運よく生き残ったとしても、死ぬまで奴隷として過酷な労働を強いられたのですから、国が弱くて征服の憂き目に合うと財宝は勿論、労働力さえ徹底的に搾取されるのです。


 幸いにも当時の日本はバッキバキの戦国時代で、武士(侍)という命知らずの首狩り人がたくさんいて、しかも忠義という秩序が確立した社会であったので、これは手強い(戦いを挑めばかなり苦戦する)と思ってくれたので、大いに助かりました。これで、日本が主導で所謂列強国と交易することができたのです。当時日本は大量の銀が採れたので、列強はそれを欲していたのです。


 色々と書きましたが、これは『銃・病原菌・鉄』を読んだ考察でして、日本は奇しくもユーラシア大陸の人々が歩んできたと同じようなことをやってきていた。ということを発見したということです。もう済んでしまったことを、今の物差しで善悪を問うものではありませんのであしからず。


 奇妙な偶然ですが、私がこのような考察をしていた時に、日本初の、そして最後の黒人侍”弥助やすけ”が近々映画化されるということを知りました。非常に楽しみです。


 これは、当時の信長が、キリスト教宣教師が連れてきた黒人奴隷を気に入って、武士に取り立ててそれなりに活躍したものの『本能寺の変』の後に忽然と姿を消した。という史実が既に小説になっていたものです。その本は、信長の首級を弥助が持ち出したのではないか? という仮説を主張しています。


 本当のことはわかりませんが、一つの説として成立してもいいと思います。首級は明智光秀に渡ることは無かったのですから、それが原因で味方や支持が得られずに、中国大返しで波に乗った羽柴秀吉に滅ぼされたのです。


 私はこの話が以前から好きでした。奴隷という過酷な身の上から、異国日本で武士という特権階級になるなんて、痛快じゃないですか。最近アメリカで人種差別事件がフォーカスされています(これは昔から根強くあります)が、信長はそんな差別をしなかった。それどころか日本人の間では黒人は大人気だったそうです。この点も痛快です。


 勿論その黒人-ヤスフェという名であったらしい-が、人物として信長に見込まれなければなりません。おそらく、その逞しい容姿に見合う十人力、そして頭も良かったので、信長のメガネにかなったのです。これが非常に稀なことであるから痛快で面白いのです。更に、あの『本能寺の変』で戦っていたなんて、凄いじゃないですか。


 本来ならば日本が映画化するべきなのでしょうが、既にハリウッド映画が権利を獲得したようです。彼らが当時公然と行っていた奴隷制度をどのように正直に描き、どのように日本の戦国の風雲児・織田信長を描くのか、お手並み拝見といったところです。素材は素晴らしいのですから、おおこけだけは御免被りたいところです。


 最近発見された資料によれば、謀反を起こした明智光秀は本能寺にはおらず、伏見に陣を構えていたそうです。大河ドラマ『麒麟が来る』は主人公が明智光秀ということで、今まで裏切り者の代名詞だっただけに、どんな光秀が描かれるのか期待していたのですが、結果がっかりでした。


 松永久秀の所有していた名器「ひらぐも」が残り、光秀から信長に渡っていたのです。これまでの史実では松永が自害する前に破壊したはずなのに……。


 明智光秀の人柄が、一方的に光の部分ばかりでその裏側は殆ど描かれませんでした。まず禿げていなければならず、あのふさふさでは、信長に「金柑頭」とからかわれた史実ができません。観たかったな~。


 又、信長の謎変節です。四国の長宗我部外交の手のひら返しで調整役だった光秀が追い込まれた史実。丹波領地召し上げ、中国でのいくさ次第。つまり、これまでの財がゼロになり、中国攻めに加わって一からやりなおせ! という状況は欠かしてはならぬものだと思います。観たかったな~。


 これが民放のドラマであれば問題無いですが、かのNHKの作品となれば、キチンと説明して欲しいと思います。とどめは、光秀が生きていて馬に乗ってどっか行っちゃうラストシーンはありえません。タイトルの麒麟はどうなったの? おふざけファンタジーなら、動物のキリンでも映してくれれば、このドラマは洒落ですよと納得もできるのですがね。


 まぁこの作品は、サワジリ薬物問題で撮り直し損失、新型コロナで撮影中断があって異例の年越し結末でしたが、そのわりには架空の人物を描きすぎで肝心の戦シーンを端折り過ぎでしょう。予算のこともあるのでしょうが、肩透かし・物足りなさは否めません。


 織田信長、豊臣秀吉、徳川家康、とても有名な三人ですね。彼らの時代は日本史で勉強しています。この戦国時代は、勉強とは別に好きな人が多くてエンターテインメント作品がたくさんあります。


 そして列強諸国の動向は、大航海時代として世界史で勉強しています。これも好きな人が多く作品がたくさんあります。


 この二つは、これまで別々のものだったのですが、最近オランダで公開された資料によれば、日本の戦国時代は、世界史のとして残っていたようです。


 織田信長は、宣教師のキリスト教の布教を認めました。国内の仏教勢力に対抗させようと考えたことと、列強の進んだ学問や技術、特に武器が欲しかったようです。ただ、放任すれば日本の国が乗っ取られるおそれがあることも認識していたので、そこは慎重に外交していました。


 信長が倒れた後、羽柴秀吉(豊臣)もスペインやポルトガルの野望を見抜いていました。又、彼らの布教活動の効果によって信者が増えると、武将の中にもキリシタン武将が出てきました。(色々とやりにくそうです)


 決定的なのは、目が届きにくい九州地方で好き勝手をしており、又奴隷として日本人を奴隷として国外に出している事実を知って激怒したそうです。奴隷という概念がなかった日本では、人を物の様に売り買いし、買った奴隷は死ぬまで働かせる。というシステムが理解できなかった。理解したとしても根付きはしなかった。百姓の年貢が重く過酷であったといっても、奴隷ではなかったです。


 羽柴改め豊臣秀吉は政治の実権を握ると、禁教令を打ち出してキリスト教を弾圧します。これにスペインは激怒して戦になるか! と思いきや、スペインの王フェリペは、日本とは絶対に戦ってはならぬと厳命したのでした。何故って? 当時の日本はバッキバキの命知らずの武士が大勢いたし、鉄砲なんかガンガン量産していて、ヨーロッパ中の鉄砲よりも多かったんだって。だから負けるかもしれないからです。


 みなさんご先祖に感謝しましょうね。あの時の日本人が弱かったら征服されて、我々今頃スペイン語を話していたかもしれないんですよ。


 そして日本VS列強スペインの戦はおこりませんでしたが、フェリペ、豊臣秀吉は亡くなり、スペイン、ポルトガルは没落しました。一方で台頭してきたが徳川家康です。そして外交の相手としてオランダを選びました。家康が気に入ったのは、オランダはキリスト教を広めさせてくれとか面倒くさいことを言わず、お金(銀)でOK、つまりビジネスオンリーでつき合えたからです。


 家康はオランダに大砲を発注して、遠方から大阪城に打ち込んで(勿論これだけでなく色々策をこうじてですよ)漸く大坂の陣を制して実質の麒麟が来たわけです。


 日本が平和になると戦がなくなり浪人が増えてきたら、オランダが家康の許可を得て正式に傭兵として雇って日本は平和になって、オランダは外国での戦に勝ったとさ。徳川幕府はその後260年ミラクルピースを享受したとさ。


 いや~素晴らしい。スレッスレで列強の野望を交わしつつ、日本という国を守ってくれてありがとうございました。


 話はガラリと変わります。『鬼滅の刃』のアニメとコミックスを堪能しました。社会現象になった作品なので、この機会に手に取ったわけです。なるほど絵がキレイで面白かった。大ヒットするものわかります。要は登場する鬼殺隊や鬼のキャラクターがそれぞれ立っていて、それがとても魅力的なわけです。

この後、映画もしっかり観ました。自粛で暇なんでね。


 時々おや? と思う展開はありますが、漫画なんだから荒唐無稽でいいじゃないか。となります。確かに忠臣蔵や里見八犬伝、新選組など人物のキャラクターが立つと人気出ますよね。勉強になります。私は堕姫・牛太郎が出てくる遊郭編がお気に入りです。早くアニメにならないかな。


 YouTube では、考察動画がたくさんあって、物語や設定を詳しく知ることができて、それを見るのも楽しかった。その一方で、「このセリフは○○のパクリだ」とか暴露する動画も見ました、作者はおそらく女性でしょうが、今時何にも似ない全くのオリジナルを創作するなんて難しいですよね。30年も前の漫画だったら、著作権なんかもう失効してないか? 知らんけど。


 『進撃の巨人』も大ヒットしたので、アニメとコミックスを楽しんでいますが、でも最近の少年漫画って残酷なシーンが多いよね。内容もハードで大丈夫かなと思います。それと、鬼とか巨人が、ゾンビのように死なないことが共通していて、多感な少年・少女の精神に悪影響を与えやしないかと危惧しますが、だからって規制すべきとか何とかは思わないけど、くれぐれも読者は、マンガだからと割り切ってね。実際に事件なんか起こされると規制が入っちゃうからさ。


 荒唐無稽といえば、最新の物理学界も、十分荒唐無稽です。量子力学や量子重力理論を読むと、どうやら『時間』は生物の中にだけ存在するらしいです。


 科学とは、ある推論を立てて実験を行い、結果によって理論を組み立てるものですから、何故そうなるのかを証明することができるので、誰でも再現実験が可能となり、それが人類の役に立つわけです。これまでずっとそうしてきたのですが、こと量子の世界では、結果は出るものの、何故そうなるのかわかっていないのにもかかわらず、一部は既に実用化しているのです。


 例えば人が過去に行ってなんかやらかしたとしたら、微妙に先(未来)が変った世界に暮らすことになるらしい。有名な親殺しのパラドックスという説があって、過去に戻って自分の親を殺害したら自分が消えるというやつ、現代の考え方では、過去に戻って自分の親を殺しても自分は消えず、その出来事で枝分かれした世界は普通にまわるそうです。


 未来は今の連続でしかなく、光速を超える何かがあって、パラレル・ワールドを認めざるをえなくなっているようです。


 勿論過去に戻れることは今でも出来ませんが、数学の世界では可能のようです。でも私は、『過去』は記憶にしか残っていないもので、『存在』しないと考えています。でも、数学的には証明されたので、いつかタイムトラベルはSFの世界では無くなる日が、きっとくるでしょう。これがパラレル・ワールドということなのでしょう。


 しかし、これを自分でわかる様に考えると、自分が何かをした先(未来)と、しなかった先(未来)は少し違うのです。それが同時期に、多くの人々がそれぞれに何かをする・しない(死も含み、自然も含む)を選択し行動した先は、いくつもの世界が枝分かれしている様な気がするのですが、どうでしょう。


 これらは都市伝説ではないのであしからず。


 世界とは色々で、広いものを意味すれば、狭いものもある。又特定の領域をさすこともあります。また私の世界やあなたの世界など、極小さい限定的なものもあります。


 コロナ禍で揺れる心のまま、少しでも面白いことは無いかと色々な本を読み、感じたことを書いてみました。そしたら、今まではこういう認識だったけど、最新の研究では、実はこう変わっているんだよ。っていうのが案外多くて、改めて学んだものです。


 後で読み返して誤字脱字は修正しますし、時を経て書き加えることもありますが、基本は変えない方針です。その方が良い様な気がします。


 私はこういうのが好きです。もともとこだわらない性格でして、自分の認識を変えてくれるものがある方が良い感じです。前はこうだったけど、今はこう。でもその先は又変わるかもしれない。それでいいじゃん。でもチープな奴は勘弁ですね。


 そんな私のエッセイを読んで、面白い・面白くないと思ったら、どうぞ感想や評価ポイントを入れて爪痕や足跡をじゃんじゃん残して下さい。


 宜しくお願い致します。


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