私の長年の疑問に答えてくれた本
緊急事態宣言が一部解除されましたね。朗報です。東京や大阪でも感染が減少していますが、「気を緩めてはいけない」と言っています。
一方看過できないニュースがあります。中国政府は、昨年(2019)末、未知のコロナウィルスを発見しながら、その情報を公開しないよう命じた。そうです。更に初期サンプルの廃棄を命じていた。 と。 これはアメリカが主張していた中国起源の証拠を認めたことになるのでは?
下手なフィクションなんかより、現実の方がよほど恐ろしい。これは恐ろしいことになるかもしれません。今後も注目していきましょう。
私には長年にわたって、わからない問題がありました。それはいつの間にやら頭にこびりついたもので、今まで誰に尋ねても、スッキリと答えてくれた人はいませんでした。そんなに重大なものではないので逼迫感はないのですが、ある時ふと、頭をもたげてきて、その度に考えてみる、でもわからない、そして忘れる。という繰り返しなのです。
それは本や辞書で調べられる類のものではありません。ネットで検索してみましたが、納得できる回答はありませんでした。みなさんもそんな疑問はありませんか? 深刻に悩む類ではないので、ほっぽといても全然かまわないのですが、又生きて行く内に頭に浮かぶのです。
あまりにわからないので、これは哲学か宗教に関わるものかもしれない。と思い、それに説得力を持って答えてくれる人は、きっと哲学者や宗教指導者ではないか。と考えて自分の小説『奇人のシャッフル』入れたほどです。それはどんなものなのか御披露します。
この世界には、色々な国や地域があります。多くの人々がそこで暮らしています。そこには悲喜こもごもがあります。さて、私などは日本に住む平凡な日本人ですが、私には、喜怒哀楽に代表される感情があります。(ここでは性格については省きます)これは目には見えないけれど自覚できるもので、人との会話の中で共感を得たりできなかったりします。その他、テレビ番組や映画を視聴して楽しんだり悲しんだりします。それは普通のことで、まぁ理解できるし、誰でもそうだとも思います。
さて、ここからが本題です。人間には感情がありますが、それは顔の表情からある程度読み取ることができます。それが万国共通なのは何故なのか? ということです。その他、言語が違う外国の映画や音楽が世界中でヒットするのは何故なのか? 勿論全てとは言いませんが、民族・人種を越えて受け入れられている作品が確かにあるのです。
世界には色々な民族や人種がいますが、みんなにそれぞれに感情があり、それに共通しているものがあることが不思議に思うのです。自分の心(感情)は、自分だけの独自のものだと思うのですが、同じ言語の日本人同士は理解し合えるものがあるのは当然としても、男女の差や年齢の差があっても、人種・民族の間に共通項の存在がわかっているのです。
とはいっても、ものの感じ方や外部刺激の反応などの差は、民族・人種で異なるし、個人差があります。それは、生まれ育った環境や情操教育のレベルによって生まれるものだとされています。何もかもが全て同じというのではなく、共通項が少なからずあってそれが何故なのかがわからないのです。
だって民族・人種が違えば、言語が違うし環境も何もかも違うのだから、感情に共通項なんて無いのが当たり前じゃないですか?
ところが、顔の表情を見て感情を察した結果に共通性があるのです。楕円形の中心に鼻にあたる縦棒を置いて、そして眉、目、口のパーツを置いて顔をつくり、それらの位置や形を微妙に変化させることで感じ取れる感情、喜怒哀楽は、言語を介さなくてもどこの誰であっても共通項が確認できるのです。
両目がヘの字で、口が椀型ならば喜。眉と目が吊り上り、口がヘの字になっていれば怒。眉と目がハの字で、口がへの字ならば哀。眉と目が一の字で、口が椀型ならば楽を察してしまうのです。その他、リズムとメロディーの融合である音楽を聴いて得られる感情も共通性があるのです。役者の演技や、名曲の調べに国境を越えて多くの人が魅了されるのはこの為でしょう。
これが私の長年の疑問でした。ところが、ある本との出会いによって、この疑問が解けたのです。というか絶対正解は無いと思うので、納得できる答えを見つけることができたと思ったのです。こんなことは今までありませんでした。みなさんはこの疑問について何か考えがあるでしょうか?
その本とは、『サピエンス全史』です。ユヴァル・ノア・ハラリ氏による上下二巻にわたる作品です。その中で、自分達がホモ・サピエンス(賢いサル)でアフリカから来たというのは、知識としてありましたが、勿論実感はありません。しかし大昔(200万年位)には、人類は他にもたくさんいたそうです。
これには衝撃を受けましたね。しかもこれはSFではないし、トンデモ本でも無いようです。どうやら信じても良い情報らしいので、信じることにしました。それで我々ホモ・サピエンスが世界の大陸や島に進出すると、何故か他の種サピエンスが絶滅したそうです。その理由については、まだ学者達の間で議論されているようですが、ひょっとしたら、行く先々で自分たちと違うという理由で大虐殺した可能性もあるそうです。
それで、ホモ・サピエンスが生き残った秘密は何だったのか? それは、言語のおかげだったというのです。これでコミュニケーションが可能になって、噂や陰口をきくようになり、それが大人数で協力することができるようになり、虚構を創り出してそれを共有して信じることができるようになり、更に大きな集団を形成して暮らすことができるようになったというのです。
この現象は、7万年前から3万年前にかけて認知的能力(学習、記憶、意志疎通)に突然変異が起こって、それまでにない形で考えたり、まったく新しい言語を使って意思疎通をしたりすることが可能になった。これを『認知革命』というそうです。(もはや定義づけされている!)
つまり、我々は人種が異なり、歴史や文化がそれぞれ異なるけれども、同じホモ・サピエンスとしてこの地上に生きているのだから、『認知革命』を経ているので、人類共通のものがあってもおかしくないというわけです。これが他のサピエンスだと、そうはいかないだろうといいます。それが感情表現だろうと、情緒に共通項があるから、世界で愛される映画や、音楽、物語があるのだと理解できました。
人類には共通項があって、世界で愛される作品が存在するのは、我々がホモ・サピエンスだから。というハラリさんの説には説得力があって信じることにします。いやーこの本に出合えて本当に良かった。というお話でした。
これは、私にとって驚きを持って知った新しい情報・知識というだけに留まらず、長年にわたっての疑問に遂に答を見つけることができた! という感動を覚えました。
急に小学生の頃に読んだ本のことを思い出しました。ある夏休みに読んだ本で、アダムスキーさんというおじいちゃんがいて、その人は金星人の友人がいて、スペースクラフトに乗せてもらう仲になって、我々(金星人)が、地球の類人猿を改造して人間を創造した。と教えてもらったのだそうです。大人になった今では、ファンタジー・ジョークとしか思えませんが、その頃は「ふーん、そんなもんかな~ 」と思ったものでした。
その本は、世界の不思議について解説するといった子供向けの本でした。
アダムスキーさんは金星人のスペースクラフトの写真を公開しました。その形状はお椀を逆さにして、その上に短い円形の筒を乗せて、その上に鍋のフタを被せたようなものでした。これをアダムスキー型UFOと呼称していました。今ではもっと複雑な形状のものがたくさんありますね。殆どのものはフェイクだと思いますが……。
近年では、アメリカ国防総省が未確認飛行物体の映像を公開して話題になりました。どうやら空中でわけのわからない物体は本当に飛んでいるようでして、それらをUFO(未確認飛行物体)と呼称していたら、いつの間にかUFOは宇宙人のスペースクラフトだという認識が定着してしまったことを問題として、UAP(未確認航空現象)という呼称を定着させたいそうです。
例えば、ネス湖のネッシーは恐竜の生き残りだとか、あの有名な写真は、今ではイタズラだったことが判明しています。お手製のオモチャを浮かべて写真を撮って投稿したら、世界的に大騒ぎになってしまい、悲喜交々の末に死ぬ前に告白したそうです。
その他、イギリスの麦畑に幾何学模様に麦が倒れている現象をミステリーサークルと呼んで、宇宙人からのメッセージだと話題になりましたが、後年これも二人組のおじさんが、「ありゃおら達のイタズラじゃ」と告白。作り方まで公開してくれました。
また、エジプトのピラミッドは宇宙人が超パワーで建造したとか、それでうまく説明できたように見えますが、そうじゃないよね。だって宇宙人がわからないし、超パワーもわからないのでは、ちっともわかりません。
宇宙人やUFOは万能で、それで何でも説明されては、納得できないのです。悲しいことに私は、純粋な子供のままというわけにはいかなくなったようです。勿論私は今でもオカルトが大好きです。というより不思議なことが好きです。SFでも科学でも物理でも歴史でも不思議なことが大好きです。
その昔、イタリア人のコロンブスが、スペインのイサベル女王の援助を得て、数々の新大陸を発見したのは有名ですが、中央アメリカ大陸をインドだと死ぬまで信じていて、当時のヨーロッパの常識だったことをご存知でしょうか。(しかも11年も!)
その後に、アメリゴベスプッチが、これはインドではなく新大陸だと証明したので彼の名をちなんで「アメリカ」と命名されました。
その名残りは今もあります。もともとアメリカ大陸に住んでいた人々のことを「インディアン」と呼んでいましたね。「インディアン」とは、「インド人」のことです。最近ではさすがに「ネイティヴアメリカン」と呼んでいます。アメリカ大陸にインド人とはこれ如何に? です。原因はコロンブスの間違いと思い込みでした。