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トランプ大統領は異色で、安倍首相は不思議

 緊急事態宣言が延長です。病もそうですが、経済状態も深刻です。報道番組をみていると、良い話が無いですね。そういう時は、自分の課題に取り組むと良いと思います。元気出していこう。

 緊急事態宣言が、5月末まで延長されました。仕方ないですね。大人しくしておきましょう。


 トランプ大統領は、歴代の中でも異色と言ってもいいと思います。でもやる時はやるんだなぁと感心したことがあります。

 それは2017年の4月、自身の別荘に中国の習近平主席を招いて(この時点で異色)米中首脳会議を開催、その会食(夕食)終了間際に、シリアに対して軍事行動(トマホークを59発撃ち込んだ)を実施したことを告げて、その理由を説明したのです。習近平主席は、説明に対する謝意を表明し、一定の理解を示したそうです。トランプ大統領を前に批難などできようはずもないではないですか。


 勿論ロシアは厳しく批難。当のシリアは反撃することなく沈黙。この事態に中国はかなりの衝撃を受けたはずです。というのも、当時の中国は経済が好調であることと南沙諸島を基地化して上げ潮気分であっただけに、冷水を浴びせられた格好です。


 シリアのアサド政権が禁止されている化学兵器を使用した国際合意違反の結果……。これが公式の理由ですが、それで首脳会議の前に命令、会食中に攻撃開始、(会食)終了前に攻撃終了。反撃無し=被害無し。こんなことが許されるのはUSAだからとしか言いようがありません。


 トランプ大統領はその後も独自の外交を推進します。合言葉は、アメリカ・ファースト。アメリカを再び偉大な国にする。内外で賛否両論もなんのその、様々な物議を醸しながらも結果(好景気)を出してきました。中国との貿易はフェアじゃないと主張して関税を上げれば、中国も反発して関税を上げる。といういわゆる米中貿易戦争が始まりました。


 しかし私は、戦争という言葉は使うべきではないと思います。なんだかきな臭いじゃないですか。どこの国もそうですが、国益を優先するのは当たり前です。厖大な対中貿易赤字を是正しようと外交するのは当然で、彼からすれば、むしろ今までこれを放置していたのですから急がなくてはなりません。そして彼が対日貿易赤字に眉を吊り上げれば、日本は国をあげて対策をとりました。ほんの一例を挙げれば、トヨタは現地に工場を建設して雇用を約束しました。政府もゼーレ的に言えば、高いおもちゃを沢山購入する契約を締結し、安倍首相が宥めました。


 不思議なことですが、あれほど人物の好き嫌いがはっきりしているトランプ大統領が、安倍首相とは非常に相性が良いのです。好きか嫌いかどちらかというと、好きということになるのでしょう。


 2020年に入ってからも、大統領命令によってイランのガセム・ソレイマニ司令官をドローンによるピンポイント攻撃で殺害しました。ぜひとも忘れないで欲しい。今やトランプ大統領が必要だと思えば、個人であっても殺害できる時代なのです。怖!


 イランは口では激しく反発しましたが、報復としてイラクの米軍基地を弾道ミサイルで攻撃しました。しかしその攻撃内容たるや、死者が出ないように事前に通告したもので、イラン国内のガス抜きを目的としたデモンストレーションと言われても仕方がないものでした。おまけに旅客機を誤って撃墜してしまう御粗末さです。アメリカはこれ以降の反撃をすることなく収拾したのですが、トランプ大統領は武力行使も厭わないことを強く認識しておくことです。もうオバマ大統領の時代ではないのです。

 

 安倍首相にはよほどの魅力があるのでしょう。アメリカにべったりというわけでなく、ロシアや中国とも関係は悪くないのです。(この両国とはイデオロギーが異なるので、良くなると困ります)それどころかG7やG20、サミットの席上でも人気を博しています。


 これほど外交で人望を集めた日本の首相を私は知りません。これは率直に素晴らしいことだと思います。しかし国内の政治手腕といえば、これはもうお寒い限りで、彼の本当の魅力(政治手腕)が全然見えないのが不思議で仕方がないのです。政権批判は趣旨が異なるので、あんまりしたくありませんが、対応が遅いと思います。


 最初30万給付で「おっ」と思ったのですが、条件が厳しすぎでしたね。それでも閣議決定後に公明党の山口氏から連立解消をちらつかされてあっさり10万給付に切り替え。これじゃあ官僚さん達ひっくり返っちゃうな。これまでモリ・カケ問題、サクラ問題、等色々ありましたが、関係省庁の官僚さんが必死(自殺者が出ても)でカバーしています。それもこれも凄いことで見たことがありません。そこまでさせるのが安倍首相なんですね。不思議です。


 G7、G20、サミット、など「あんなもの大したことが決まるわけじゃないから必要無い」なーんて言う人が時々いますが、それは誤解です。少し想像してみて下さい。世界の国々には、それぞれの文化と歴史があります。その中で関係の良い悪い国があるでしょう? その国々の代表が一同に会してとりあえず何か議論し、会食をする。そして共同声明を発表する。これこそが素晴らしいことなのです。大目標、大目的と言っていいでしょう。大目標とは、ズバリ世界平和を維持することです。


 かつて国際会議の席上で、掴みあいのケンカがあったでしょうか? 無いですよね。これからも無いことを願いますが、万が一起きた場合は、理由は何であれ仲裁が入って秩序が保たれるでしょう。それで第三次世界大戦は終了です。本当に戦争するよか断然良いってもんです。昔日本の代表が国連で怒って退場しました。その後どうなりました? 悲惨なものでしたね。人種やイデオロギーを超えて実際に会って目と目を合わせて議論し、人間として最も初歩的な付き合いをする。(つまり旨い料理を食べ、上等な酒を飲む)これで人間関係は大分違うのです。


 私としては、これがもっと昔からあってくれれば、先の二度の大戦は防げたのではないかと。歴史に『たられば』は禁物ですが、そう思わずにはいられません。では未来において、『そんなもの無駄だからやめちまえ』となったら、世界の国々は途端に疑心暗鬼に陥ります。「あいつら何たくらんでるかわかんね~ 」てなるに決まっています。ちょっとした誤解が重なり、不幸なアクシデントから、とんでもない惨事に至ることは実際ありましたからね。だから、世界各国の首脳が集まって歴史・文化・イデオロギーを含めて会議を催すことは世界の平和に役立っているのです。

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