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まず初めにこんな状況です。
雫が滴る音。
ポタ・・・ポタ・・・と一定の感覚で耳に鳴り響く。
薄暗く、周りはコンクリートの壁で囲まれた4畳くらいの部屋に俺は目隠しに腕も拘束され、幽閉されている。
幸いな事に食事は三食しっかり出され、誰かしら補助しながら食わしてくれる。
そしてたまに肩や足、そして際どい所を何故かマッサージされる。
・・・・・・なんかおかしくね?
俺、幽閉されてんだよね?捕まってんだよね?
そう、確か俺は夕飯の買い物の途中で黒頭巾を被せられてあれよあれよとこの状況に至っている。
・・・・・・ふむ。
もしや俺は彼女と彼に何かしたか?それとも間接的な何かでこうなってるのか?
だんだんと犯人が分かってきた気がするぞ。
これは、俺の姉と妹と妹?の仕業だ。
そう、この物語はこんなはた迷惑で騒々しい姉と妹と妹?と俺の物語だ。