第05話 初めての戦闘
「おー。みなさん揃って揃って。約束通り少ない人数で来てくれましたね~。あー心配しなくてもあなたたちの姫は無事ですよ。今はスヤスヤ眠っていますよ。いやー私が言っておいた通りゆっくり来てくれましたね。おかげで準備が整いましたよ。いっーぱいの人形!今は僕は逃げるから、そいつらの相手しててね。そいつら倒すのに時間かけない方がいいよー。もう、準備の必要がないから姫をどうするかわっかんないからね~。ばいばーい。」
「おい!まて!」
その時7人の人形に囲まれた。
『あーあ。黒幕っぽいやつに逃げられちゃった。姫を助けるために早くしないとな?』
当たり前だろ!何かわかんないけど待っててくれてたのに次は何しでかすかわかんないんだぞ!
『ところで、翠。新技を試したいとか言ってたじゃねぇか。やって見せろ。』
なんでそんな上から目線?まぁいいけど。
「ミドリ!気を付けろ!この人形は、もと人間の死体から作られている。だから、前の人間の身体能力、頭脳をそのまま受け継ぐから油断していると足元を救われるぞ!」
「もちろん!油断するつもりはないよ!」
そして、僕は叫んだ。
【時空魔法 時空移動】
その瞬間、僕は敵の目の前にまで移動していた。
敵は驚いて、手に持っていた剣を振り下ろそうとするが遅い。
僕は敵が苦しまないように一思いに斬り、数回同じことをした。
「これで…ハァ…ハァ…終わりか…フゥ…」
MPが切れたのと身体的に疲れて息切れだ。元の世界でもうちょっと運動しとけば良かったとちょっと後悔。
『大丈夫か?そんな短時間で息切れしてたらこの先持たないぞ。』
わかってる。これってちゃんとMP戻るんだよね?
『アイテム使えばすぐに回復できるが、今は無いし時間経過だな。』
「ミドリ…今のは…時空魔法?!そして前から思っていたがその名前も…。まさか、異世界者?今はそんな場合ではない!さぁ翠!姫を助けにさっさと行くぞ!」
「お、おう…。」
おい!シュー。何かバレちゃダメだった雰囲気じゃね?
『んなこと俺に聞くなよ!バレちゃいけない雰囲気だったけど!今は姫が優先!ほら、前向いて行こうぜ!』
「ミドリ…先程は助かった。実はだな…お前を連れてきた理由がこれだ。先程の敵は元々我々の仲間だったのだ。仲間を無情に斬ることが躊躇してしまいそうでな…申し訳なかった。あいつは姫をさらいに来たときに衛兵を殺して一緒に連れ去って行ったらしいのだ…。まだ私たちもダメだな。この職に就いたのなら仲間だった者も殺せるような心を持たなければならないのにな。」
「おい。レオンあいつの名前何て言うんだ?」
そんな話を聞いていたら、あいつに腹が立ってきた。
「は?あいつの…名前?」
レオンは、もう動かない元仲間に最後の挨拶を告げた後に悲しそうな顔でこちらを見た。
「傀儡野郎の名前はなんだって言ってんだよ!」
「ムスア・デルタムといったはずだ。あいつは非常に冷酷で傀儡になれなさそうな人間は直ぐに殺さず生かしつつ嬲りながら死んでいく様を見るのを楽しむという同情し難い性格だ。」
「わかった。ありがとう。早く姫のところに行かないと。あと…。」
「あと…?」
「その、ムスア・デルタムって奴にはたっぷりとお仕置きしないといけないね。」
「あ 当たり前だ!私の仲間をこんな風にしおって!さぁ行こう!ワッハッハッハ!」
『おい翠。お前そんな怖いキャラだったっけ?』
あー。どうだろう?自分では意識してないけど前の世界では良く友達と一緒にサイコパス診断とかしたなぁ~。懐かしいなぁ~。
『…ハァ。別になんでもいいや。おっさんにおいてかれるぞ。』
「ちょっと待ってよ~!!」




