第03話 洞窟での依頼
「歩こう~歩こう~私は~げーんきー…」
『ん?どうした?遂に1人だから気でも狂ったか?』
「狂ってないわ!これは、僕が前いた世界で有名な曲だよ。寂しさを紛らわしてたんだよ。」
実際1人で洞窟の出口を探索してるんだけどね。風もするからこっちだと思うんだけど…。
『ちょっと待て。何か聞こえないか?』
「ん?足音…。1人2人…いや、いっぱいいるな。」
『5人だな…。こっちに来る。武装してるな。』
「おい!誰だ?動くな!質問する!」
僕は近づいてきた5人に手を振ろうとしたら、一喝で止められてしまった。
『転移してきていきなり絡まれるとか…。めっちゃ面白いじゃん。アハハハハ!』
「面白くないわ!こっちは剣を突きつけられて困っとるんじゃ!」
「おい!何を1人で喋っている!質問に答えろ!」
「はいぃ!なんでしょう!」
僕は若干怖がりながら声をあらげる男性の方を見た。
「お前は闇の国の者か?」
「は?違いますけど?」
あービックリした。何を聞かれるかと思ったら闇の国?聞いたことがない。
「本当だな?」
「本当です!闇の国ってなんですか?」
「は?お前…一見冒険者のようだが…まさか国の名前も知らないのか?」
「はあ…1個も知らないんですけど…」
異世界転移してからこの世界のこと全く聞いてなかったな。後で聞いとこ。
「ちょっとお前付いてこい!私たちは我が国の姫を探している。逆に無知な貴様の方が役に立ちそうだ。」
「待って!どういうこと?!付いてくけど歩きながらでもいいから話を聞かせて!」
なんで無知の僕が役に立つの?!どういうこと?小説でありがちか?これ…。
「わかった。伝えるから私たちとついてきてくれるな?もちろん、拒否権はないぞ?」
「はいはい。面白そうだし付いてく付いてく。」
「よかった。ある理由で私たちだけでは実際困っていたのだ。」
強そうに見えるけどなぁ。なんか親衛隊みたいにみえるけどなぁ。




