26. 今度こそちゃんとした街散策だと思ったらギルド登録の回
「なぁ。」
「ん?」
「なんで争ってたんだ??」
「あー、あれ??どっから説明すればいいんだろ。」
現在、俺達は広場の争い終了後の街散策の途中で、ギルドへ向かっている。
「んーと、つまりは、その『なづな』っていうプレイヤーに相談されてたところ、変にキレられてあーなったってところか??」
「まぁそんなところだな。ストーカー行為というか、それに近いことをされてるって俺らに相談が来て、それで色々考えたり対策とかしてたら、あーやってきてな。」
「ふーん。災難だったな。んで、その当事者は??」
「今は一旦ログアウト中。俺らも案内し終わったら一旦ログアウトするわ。」
「んじゃ、俺もそーする。」
なーんか気になるなーこの騒動。嫌な予感するんだよなー。
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「よーし。着いた。ここが冒険者ギルドだな。この他にも幾つかあるけど、今はとりあえずここで登録しておけば大丈夫だろ。あとなんかあるか??」
「あー、ログアウトしてからでいいから、生産スキル持ってる知り合い教えて。金属加工系以外のやつで頼む。」
「いいけど、なんでだ??」
「俺が持ってないやつだから持ち込みで頼もうかなと考えててねー。俺さ、今こんな状況下にいるから下手に動けなくてさー。頼むわ。」
「りょーかい。んじゃ、また後で。(シュンッ)」
「へーい。って、街のことなんも聞いてねぇぞこんちくしょー!!!!!!!」
あいつ次会ったら絶対絞める。決定事項だ。
「……ふぅ。よしっ!!入るかー。」
「ちょっと待ってー主くん。」
「…なんだよ。人が気分良く入ろうとしたのに。」
「我らは天龍に何かあったら心配なのだ。それくらい理解せい。」
「先に私たちが入りますので、最後に入ってきてください。」
「ちぇー。分かったよ。それで満足するんでしょ??いいから入ろ。」
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ワイワイガヤガヤ
「職業が僧侶の方ー!!募集してまーす!!」
おぉ!!!
「ボスモンスター倒せねぇーw」
「お前の装備弱いからだろ?」
おぉ!!!!!!
「こりゃすごいな!!!めっちゃいい!!」
「これはなんと……」
「人族って凄いんだなー。」
「いや、ここには天龍と同じプレイヤーが多数いるな。明らかに人族でない者もいる。なかなかに面白い場所じゃな。」
やっぱギルドはこーだよなー!!!
「(ヒソヒソ……)あれって鏡月じゃないか??」
「(ヒソヒソ……)マジかよ。今登録すんの?w」
「(ヒソヒソ……)やめとけって。まじ絞められても助けないからな。」
なんだろうこの雰囲気。ガヤガヤしてていいのに。
ざわ……ざわざわ……
「あれ鏡月じゃね?」
「リア充死すべし殺るべし。」
「鏡月様だわぁー♡」
「きゃーこっち見た♡」
「どうせチートだろ??それか裏でなんかやってるからあんな序盤で強いのさ。」
視線がくそウザイんだけど……
「ねぇねぇ。」
「なに??」
「やっぱ絞め「絞めたら当分箱庭生活。」……うぅ…けちんぼめ。」
「いいから、早く登録するぞ。」
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やーっと俺らの番か。長い。
「あら??初めて見るお顔ですね、登録ですか??」
「そうですね。あと、こいつらの契約獣登録って出来ますか??」
「はい!大丈夫ですよー!!登録と、契約獣の登録ですねー。他にも、契約獣の新規契約とか出来ますが、どうなさいますか??」
「え、あれここで使えるの??」
「はい!そうですよー!!」
「じゃあ、よろしく頼むよ。」
「ではまず、新入りさんの登録から始めますねー。」
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俺の登録はすぐだった。だって名前とレベル教えただけなんだもん。
「では、続いて契約獣の登録を始めますが、これで全員ですか??」
「いや、本当はあと一人いるんだけど、呼んでみるか。ちょっと待ってて貰える??」
「はい!!」
「ふぅ。初めて呼ぶんだよなー。まぁいいか。(イア。久しぶりだな。こっち来れるか??)」
(あ!!!やっと呼んでくれたー!!!!もう、なんですぐ呼ばないんですかっ!!!イベントにも出て、なんか凄く楽しそうで私寂しかったんですよ!!!)
(ごめんごめん、今日から一緒だから、許して。)
(ほんとですよ??そうしなきゃまた説教です!)
(分かったから。ほら、早く来なよ。)
「呼ばれたので来ましたよ!!」
「うぉ!!って早いな。イア。」
「この方がイア様ですか。初めまして、私蒼天と申します。」
「僕はシュルドだよー!!」
「我のことは知っておるはずゆえ、省かせてもらうぞ。いいだろ?天龍。」
「あぁ、それでもいいよ。じゃあ、あーっと、ギルド員さん???」
「あ、私のことはエリとお呼びください!」
「じゃあ、エリ。登録頼んだ。」
「まっかせてください!!」
―――――約30分後―――――
な、長いんだが……
「あ、あのー。」
まじ長すぎるでしょ何やってんの??
「す、すみません…」
てか、なんか1人で話してるんだけどこの人。
「貴方に用があるのですが…」
「………あ、俺??すまん、考え事を少しね。」
「それで、よろしいですか??」
「いいよ。どんなご用事で??」
「えっと、私を仲間に入れて欲しくて…駄目ですか??」
「まぁいいけど。仲間が戻ってきてからね。」
「すみません。よろしくお願いします。」
「あ、主くんだー。お待たせー。」
「お待たせーじゃない。長すぎだろ。」
「そうですね。私ならこんな登録ものの数分で終わらせれます。」
「イア様、そこは張り合わなくてもいいではないですか。ちゃんと終了した事ですし。」
「それはそうとな??あのエリと言うやつから聞かれたんだが。天龍。お主サモナーにテイマーなのだろう??魔法などよく使えたのう。我も普通に教えていたが、今考えればおかしい話ゆえ、疑われぬためにも早めに従魔を確保せねばの。」
「あー、そこ触れちゃったか。俺も気になってたから、ウルフとか仲間にしようとここまで来たんだよねー。」
「あ、鏡月様!!大変遅くなりました!!契約獣の新規登録の準備が出来ましたので、こちらへどうぞ!」
「あ、はーい。んじゃ、エディ、蒼天、シュー、イア、なづなのこと少し頼むわ。狙われてるかもしれないから、傷一つ付けることなく守りきれよ。一応の命令だ。ちゃんと守れよ??」
「え、なんで名前……」
「わかりましたよ、鏡月。」
「主の命令、しかと遂行します。」
「安心していってこい。」
「待ってるからねー!!」
「あ、あの、え、???ど、どういう……」
「いいっていいって。そこで気にせず仲良く待ってなよ。妹ちゃん??笑」
「え!?」
んじゃ、ちゃちゃっと契約してこよーっと。
―――to be continued―――




