10. 召喚したらよく分かんなくなるし、ログアウトしたらしたで問い詰めとかしんど
おぉ、召喚陣が煌びやかな色を放ちながら、凄い勢いで魔力を放出してる。なんか喋りがナレーションみたいになったけど仕方ない。だって綺麗なんだもん。
お、そろそろか???
「私を召喚したのは貴方様ですか??」
「そーだよー。よろしくね。えっとー……」
「私はフェイカー種の王と呼ばれてますが、まだネームドではありませんね。主よ。名をくだされば嬉しいのですが、よろしいですか??」
「全然いいけど、ステータス先にみてもいい??」
「はい。それでは、こちらになります。」
えっとー、えっ!?
――――――――――――――――――――――――
『』種族 : フェイカー種 Lv.???
HP : ???
MP : ???
[ステータス]
STR : ???
VIT : ???
INT : ???
MND : ???
AGI : ???
DEX : ???
バトルP : ???
[スキル]
・ノーマル
〔完全擬態Lv.10〕〔変身Lv.10〕
・ユニーク
・種族
〔不倒〕
[称号]
〔種族の王〕
[加護]
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このハテナはなんだよ。見たことないぞこんなステータス。ほかのフェイカー達はちゃんとしていたはず。何故だ??
「なぁ、なんでハテナばっかなんだ??」
「それはスキル〔変身〕の詳細を見れば分かりますよ??主。」
「それもそうか。」
どれどれ??
――――――――――――――――――――――――
〔変身〕
1度でも見た事のある生き物に変身が可能。ただし、1度でも変身してしまうともう変身することはできない。ある意味博打スキルである。
変身することで、元にした生き物のステータスを持つ(加護と称号は持つことは出来ない)。変身後もその姿を元にレベルを上げ、強くなることが可能。スキルも行動次第で新しく会得できる。
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なんていう博打だ。
「あ、でもさ、王なのにしたことないの??」
「私は召喚された身なので、〔変身〕が解除されたのかもしれません。以前は偶然お目にかかれた天龍様のお姿をさせていただいてました。」
「天龍の!?そうかー。じゃあ、君の名前を『蒼天』にしようかな??元々の姿が青だし、天龍の姿になってたって話だから。いい??」
「むしろ嬉しい限りですよっ!ありがとうございます主よ!!」
ピコンッ
【『蒼天』を召喚獣として永久契約しました】
【称号〔永遠の絆〕を手に入れました】
《プレイヤーの皆様にお知らせします!!
ただいま、あるプレイヤーが初めてモンスターとの永久契約を達成致しました!!
こちらは、従魔や召喚獣の枠を減らさずに契約している状態になりますので、皆様、頑張ってモンスターとの絆を深めればできます!!
なので、へこたれずに頑張ってくださいね??》
あれ??これやらかした??
まぁ、いいか。街が見えたら騒がれるだろうけど、何とかなるやろ。
「じゃあ、これから宜しくな。蒼天。」
「こちらこそよろしくお願いします。主よ。」
「それはそうと、俺に〔変身〕使ってみない??」
「えっ??どうしてです??」
「俺のステータス見ればわかる。」
――――――ステータス閲覧中――――――
「あ、貴方様は、て、天龍様なのですか…??」
「まぁ、そーゆー事になる。まだ弱いけどな。」
「い、いいいいえ!!弱いなんて滅相も!!
貴方様はこの先絶対的な最強の地位に立たれるお方!!弱いなんてお言葉を使わないでくださいよ!!!!」
「は、はい……。」
なんでこう、俺は仲良くなった人からこう、すごく怒られるんだろうか……
「ま、まぁいいや。んで、〔変身〕してみる??」
「それはもうもちろん!!こちらからお願いしたいです!!」
「じゃあ、どうぞー。」
「それでは、〈変身〉!!!」
おぉ、なんかキラキラしてるー、と思ったら俺がいるぅ!!!!
「……ふぅ。どうです??」
「めちゃめちゃ俺だ。でも、やっぱ女バージョンだな。」
「そーですかね??体つきは元に寄りますか。」
「じゃあ、あらかた片付いたから、ちょっと最初のお仕事頼んじゃってもいいかな??」
「なんですか??」
「一旦ここらでこの世界から離れるからさ、この体守ってくれる??」
「主は旅界人でしたか。分かりました。しっかり果たさせてもらいます。」
「じゃあ、よろしく頼むねー!」
じゃあ、一旦現実に戻るかー。
――――――――――――――――――――――――
ふぅ。戻ったか。しっかしよく出来てるなーあのゲーム。にしても、蒼天は、あんな感じだけど、変身前の方が強そうなんだよね。だって、たぶん20メートルは体長あるし、なんか厳つい外見だったんだよ(蒼天の前では絶対に言えないけどな)。
「兄ちゃん、おはよ」
「おう。おは……よ………っ!?」
「どうしたの??兄ちゃん」
「なんで和津奈が俺の部屋にいるんだよ!!」
「だって、もう昼ごはんの時間だから??」
「え、もうそんな時間なの??」
あ、ほんとだ、もう昼過ぎだわ。
「ほら、早く。」
「分かったって。急かすなよ。」
ピロリンッ
「ん?あ、和哉からメールだ。」
月冴 : どしたの??
和哉 : おい!今ゲーム内にいるか!?
月冴 : いや、今はログアウトしたから居ないけど。
和哉 : さっきアナウンスが流れたんだけどさ、今『ファストレ』の街が大騒ぎになってんだよ、誰があのアナウンスの張本人なのかってな。
月冴 : あ、それ俺。
和哉 : ……え??えぇぇぇぇぇぇ!?!?
月冴 : ん?どうした??
和哉 : どうしたじゃねーよ!!!なんでそんなことになってんの!?
月冴 : え、普通に。
和哉 : そ!れ!の!どこが普通だ!!ゲームが正式に配信され始めて3時間で好感度MAXとかやばいだろ!!!やり過ぎだ!!!
月冴 : そ、そうなの??なんかごめん。
和哉 : はぁ...まぁいいや。この情報載せてもいいか??
月冴 : 何に??
和哉 : 掲示板。
月冴 : あー。なんかあったねそんなやつ。
和哉 : まさか月冴お前...見てないってのか!?
月冴 : だって、称号とかのやつ見たら萎えるし、別になくても自分で試行錯誤すればいいかって考えちゃったから。
和哉 : そーだよなー、お前はそういうやつだったわ。
月冴 : どーゆーことだこら。返答によってはしばくぞ?ん??
和哉 : ごめんなさいそれだけはご勘弁をm(_ _)m
月冴 : いいよ。次は無いけどね。でも、プレイヤー名とかどこにいるかとかの特定できそうな情報は絶対に載せないでね。
和哉 : りょーかい。あ、一応フレンドコード送っとくから、次にログインしたら申請しといて。
月冴 : あいよー。じゃね。
和哉 : おう。
「兄ちゃん、早く。」
「ちょっと待てってば。今和哉から色々聞かれてた。」
「……兄ちゃんまた何やらかしたの。」
「俺は何もやらかしていない。ただ普通にしただけだ。」
「…まぁいいけど。後でそのことについて聞くから。覚悟。」
「へーい。」
こーなったら妹はもうとめられんから、素直に聞いておこう。
しかし、これからが楽しみになったよ。
あのゲームでもふもふをひたすら仲間にして〔箱庭〕で一緒に遊んでやる!!
―――to be continued―――
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