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2話:ゴブリン討伐

続きです。

 ギルド内のランクが上がれば難しい依頼も受ける事が出来るし難しい依頼ほど貰える報酬やゲットできる素材も当然いい物になる。

 ランクを上げる方法だがEからDに上がるのであればどんどん依頼をこなせばある一定のとこで討伐依頼が昇級試験になりそれをクリアすればDランクになる。

 だが俺は……


 「ゴブリンしか倒せねぇんだよ……」


 それも複数とかではキツいんだわ、いや~温室育ちのヘタレにはキツいっす。

 年齢二十歳になったけど体動かねぇしやばいわ~

 とまぁそんなこと考えていても仕方ないのでいつも通り俺でもできる依頼を探す。


 「どれどれ……」


 討伐系は基本キツイからな……ワイルドウルフとかでも普通に怖いし。


 「おっ、これは……」


 森の近くにいる主人の畑をあさるゴブリンの討伐、いつも三匹で来るからその三匹を倒してくれか……


 「これならいけるか……」


 銀貨三枚だし割はいいな。


 「これ受けます~」


 

 ◇



 早速依頼主の家まで行き話を聞いた、どうやら三匹決まった個体で荒らしにくるらしくそれを倒して様子を見たいとのことらしい。

 とりあえず三匹殺るなら一匹は罠にはめて料理するとして二匹目は動揺したとこで二匹殺り三匹目は普通に倒す、よしこれでいこ~


 「とりあえずここら辺で見張らせてもらいますね~」

 「ああ、私は少し出かけてくるよ」


 この陰ならバレないだろう、ゴブリンはあの森の中からやって来るからな。

 しかしこの森たまに入ったまま帰ってこない奴がいるんだよな~

 特に強い魔物なんて出ないって話だけどそれ聞くと怖くて小便ちびっちゃうよ、そもそも俺からしたら基本どれも手ごわいからね。


 「さてそろそろこないかな~」


 わざわざ銅貨二十枚で果物買って畑に不自然にバラまいたし虫がたかる前に頼むぜ~

 そもそもそれ俺のおやつだし。

 来た時は衛生面で耐性つけるのに色々苦労した……狂犬病とかカンピロバクターとかその他もろもろの病気にかかったらなんて思うとビクビクだ。

 夜のお店もエイズ気にして逝けないし……全く大変だよ……

 なんてそんなことをぶつぶつ言ってると物音が聞こえてきた。


 「おっ……」


 木の陰から除くと緑色で角生やした奴らが来ましたね~

 よし間抜けども、そっちだ……


 「ギギッ」


 三匹が俺の買った果物見て何か話してやがるな~

 しかしあいつらキモイな……異世界来て初めてみた魔物だけに色々衝撃でかかったわ。

 地球じゃ異世界なんて本やアニメの話だけかと思ったけどまさに俺はその証人となったなわけだ。

 しかしあの爺のメモは腹立ったな……相手や自分のステータス覗けるシステムなんてものあるわけないじゃろなんて書かれてておまけにモンハンでも相手の残りHPわかれば苦労しないのう~なんて書いてあるもんだからクシャクシャにして破り捨ててやったよ……まぁすぐに手元に戻ってきたけどな。

 ジョーとかディアブロはよ足引きづれなんて思って狩りしてたな~


 「よしそこそこ~」


 一匹が果物の方に向かう、馬鹿め……そこは……


 「ギギッ!」


 落とし穴だよばぁぁぁか~

 この単細胞どもが!


 「うおぉぉぉぉ!」


 穴に落ち動揺しながら近づく二匹に奇襲をかける、がら空きだぜ!


 「おらぁ!」


 まず一匹、俺のアイアンソードが体を貫通する。

 この剣こっちに来た時はまともに振れなくて苦労した。

 本来なら片手で振り回すこの剣も俺は両手だ、だから盾を持っていない。

 

 「まず一匹!」


 剣を刺した一匹目の動きが止まるとそのまま剣を抜き魔法を唱える。


 「ファイア!」


 落とし穴にハマったゴブリンに向かって放つ、落とし穴作る時に集めた燃えやすい枯れ葉もあるしよく燃えるぞ~


 「ギギギギッ!」


 ファイアはそのままゴブリンの体を燃やす、大量の枯れ葉にも燃え移ることで穴の中で火あぶりだ。


 「これはおまけだ!」


 あえて穴の近くに用意してた大きな石をゴブリンの頭めがけて落とす。


 「うしっ!」


 頭に貫通し動きが鈍くなると火が体全体を焼き尽くす。


 「ギギッ……」

 「あとはお前だけだな~」


 一匹なら怖くねぇ……動きも呪いし知能も低い、そのまま突っ込めば終わりだ!


 「おらぁぁぁ!」


 逃げようとしたゴブリンは背中を見せてしまいそのまま剣が貫通する、俺よりスピードの遅い奴が背中見せたら終わりだな……


 「遅い!」


 ゴブリン三匹ぐらいならもう楽勝だな~

 これで銀貨三枚おいしいぜ~


 

 ◇



 しばらくすると依頼主が帰ってきたので死体を見せて報告を済ます、ギルドに来る依頼に関しては終了後は依頼主か受注者がギルドに事後報告をするが後々食い違いが起こらないよう達成後は依頼主が受注者のギルドカードに魔法で手印を押してもらっている。

 依頼主もギルドに依頼する時は手印をもらうのでそれとギルドカードを照会するのだ。

 ギルドカードは自身のランクの確認ができるだけでなく関所や国境を超えるのにも使う事ができる。

 銀貨二十枚もかけて作るだけあって盗られてもすぐに自身の手元に戻る仕組みだ、この仕組みは昔失われた超高等魔法が用いられているらしい。

 伝授して広めたのはワシ達だとあの爺のメモに書いてはあるが本当かどうかは定かではないな。


「さてと……」


 ギルドに戻りギルドカードを見せて依頼の達成を報告したので昼食に入る。

 今日の昼食はモースという家畜の肉とパンとサラダで銅貨三十枚だ、ギルドと食堂が隣接しておりギルド加入者は約一割引きで利用できる。

 銅貨百枚で銀貨一枚、銀貨百枚で金貨一枚、金貨百枚で白金貨一枚といった感じだが俺は白金貨なぞという物を見たことがない。

 噂によると貴族同士では使われるらしい。


「もぐもぐ……」


今日は気前よく食べれるぜ、だがあの三匹から金になりそうなもの剥いでたら不自然な物が出てきたのだ。

 

 「こいつは一体……」


 ゴブリン達はしばしば武器や物を持っていることが多く丸腰、こん棒、剣や槍といった感じで剣や槍持ちは少し手ごわい。

 今回一匹いたがそいつは最初の奇襲でしっかり殺ったわけだがそいつの巾着袋の中からは金貨が一枚出てきたのだ。

 ゴブリンの巾着袋は綺麗な物をいれる習性があり綺麗な石やお金をいれる、だから銀貨なんて入ってるとラッキーなんだけど金貨なんて聞いたことがない。

 しかもその金貨はただの金貨じゃない……金貨ってのは各国がこの大きさと重さで行きましょうという合意の元で製造されているのでどこでも使えるがたまに王家や有力貴族の刻印なんかをいれる時がある。

 それは国同士の大きな取引だったりで不正がない本物であるという証を証明する時に発行するらしいんだがこの金貨には刻印が刻んであるのだ。


 「大貴族様の刻印が刻まれた金貨がなんでこんな辺境の地にあるんだ?」


 スウィンフォード伯爵家の金貨を何故あのゴブリンが持ってやがる……奇妙で仕方ない……


 「あらこんにちは~」

 「あっ、リンカさん」


 こちらの亜麻色の金髪巨乳美女はリンカ・スタンフィールドさん、年齢は二十二歳でスタンフィールド侯爵家の令嬢でありAランクの冒険者だ。

 本来貴族なんかの身分の高い方は特別に冒険者の身分を与えられるが彼女はそれを拒み自らの腕でAランクにのし上がった魔法剣士だ。

 ここいらの視察で来てるらしくそんな彼女と俺が何故知り合いかと言うと一週間前ギルドで絡まれてボコられた俺を助けてくれたからだ。

 介抱しながら傷も治してもらい俺には天使に思えた……理想の高い俺も流石に身分や実力の違いを感じたぐらいの高貴な方だ。

 あの匂いと顔に当たった胸の感触はこの世界に来て一番の良い思い出だ。


 「フフッ、あれからどう?」

 「はい、ゴブリンぐらいは倒せるようになりました。あの時は本当にありがとうございました」

 「フフッ、いいのよ。ちゃんとギルドに顔出して依頼こなしているみたいだしこの調子で腕を上げていけばそのうち仲間もできるわ」


 まさか会話できるとは……俺って運がいいぜ~

 匂いを満喫しながら声も聞けるとかまじ最高だわ~


 「今の努力が今後につながるように頑張ります」

 「ええ、絶対に無駄になんかならないから頑張ってね!」


 最高っす……あの爺はリンカさんの爪の垢を煎じて飲むべきだわ、死ねクソ爺。


 「あの一つ聞いてもいいですか?」

 「ええ、何?」

 「スウィンフォード伯爵家の方ってここいらに来たりするんですか?」


 気軽に聞いただけだったがその瞬間リンカさんが目を一瞬横にそらしたことを見逃さなかった。

 ほんの一瞬だったけどリンカさんは考える仕草を見せる時とかは下に目線をやる。

 これでも人の仕草を観察するのが得意な方でサラリーマンの時代はいつも相手の顔を見て観察していた。

 リンカさんがここに来た初日に質問の嵐だった時に答えたくない質問は全て目線を横にそらしてごまかしていたのを見ていただけにこの質問は答えたくない質問なのだろう、しかも今一瞬困ったような顔も見せた。


 「さぁ~スウィンフォード家には知り合いがいるけどここには来てないはずよ」


 声のトーンが少し下がった、これは恐らく何か隠しているに違いない。


 「そうですか~変なこと聞いてすみません、街を歩いている時伯爵家は美男美女が勢ぞろいなんて話してるの聞いたので」

 「そうだったの~確かにあの家の人は多いわね~」

 「やっぱりそうなんですね~あ、言われ慣れていると思いますけどリンカさんほどの美女はいないと思ってますので~」

 「フフッ、うまいんだから~それじゃあ私は行くわね」


 不審がられないようにごまかしたがこれは興味深い話だな。

 俺の中の知りたいという欲が動き出していた。


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