1話:異世界へ
どうも、新しいの書きたくなったので投稿です。
書き溜めた分も少しあるので最初は投稿が早いと思います。
「ぐはっ……」
お腹に響く衝撃と共に数メートル先に吹っ飛ばされる。
俺の名は河野純、前は地球って世界でサラリーマンやってたけどリストラくらった二十五歳。
恋人にも振られて自殺しようとしたら変なおっさんに助けられ色々話を聞いてもらった後に大事件が起きた。
いやリストラされたのも大事件だったがその記憶が吹っ飛ぶぐらいの大大事件だった。
「俺の願いを叶える?」
「ふむ、色々話を聞いたが少し不憫になったからのう……あっ、わし人間じゃないから」
この爺さんは俺を助けた時、鉄橋から落ちて電車に当たる寸前の俺を空からものすごい速さで飛んできては俺を担いで空に大きくジャンプをした。
それだけに人間じゃないという発言も容易に信じることができた、名前はランスロットというらしい。
「それはわかります……それじゃあかわいい彼女が欲しいです、お金も欲しいし家庭教師から美女教え子に惚れられちゃうっていうのもいいな~いや逆もいい……美人先生との恋もあり……そしてその二人が姉妹で三角関係……いや三姉妹で真ん中にも惚れられてるってのもいい……」
変な妄想にスイッチが入ってしまう……エロゲギャルゲやりすぎて妄想が色々膨らんでしまう。
自分で言うのもあれだがこれは病気かもしれん。
「ふむ……随分と欲望が湧き出たお願いじゃのう……他には?」
「異世界とかもありですかね……こんな世界で生きるより魔法とか使えて楽そうだし……いや戦いは怖いけど体を貫かれても体が再生するような不老系能力なんかもあればなおですね~」
異世界に行く地球人は選ばれてて高い能力も持っているというのが普通だからな~
「わかった……お前のその願い叶えてやろうかのう~」
「またまた、冗談言っちゃって~金と女で十分だよ~」
思えばこの時もっとまたもなことを頼めば良かったのだろう……だが今更遅い……
しかもこの時はベロンベロンに酔っていた。
「そう遠慮するな、男に二言はない。このランスロット・ガルティーモア、その願いを叶えようぞ……年齢も五歳ほど若くしてのう……」
二人で夜道を歩き暗い通りを歩くと見慣れない光景が目に映り目の前にはいかにも異次元につながってますと言わんばかりの穴がある。
「ゆくぞ……」
そのままついていった俺は広大な平原が広がる大地に連れていかれた。
「この世界はテラ、詳しい説明はこのメモを渡すから読んでほしいのと一月後にまた連絡をするから頑張るがよい」
こうしてランスロットのじいさんとは別れたんだがこの後が問題だった……
「クソ……」
メモを見てこの世界の概要なんかは理解できた、この世界には人間、ドワーフ、蜥蜴人、豚人とその他少数がいる世界で魔法もありの概ね俺の想像したようなファンタジー系の世界であると。
だが問題はこの後だ、来たものの俺はこの後どうすればいいんだという問題に立ち塞がった。
とりあえず俺の地球時代の残り少ない貯金をこの世界のお金に換金してくれたようで泊まるとこを探して泊まったが部屋の衛生面は汚いし暑くて寝れないしでとにかく大変だった。
三日目なんか外で暴れる声が響いて恐怖そのものだ、だが高い宿に連泊するお金なんかないから我慢した、一週間もすれば慣れてくるもんだ。
ただいつこの少ないお金を奪われるかが心配だったがこのお財布は金や貴金属なら無制限に入れることができ取られても他人じゃ開けず自分が念じれば戻ってくるという優れモノだとメモに書いてあったので少しホッとした、ついでに言うとこのメモもだ。
「雑魚が!お前みたいなのはいらないんだよ!」
今何されてるかって?
冒険者ギルドとかいうところで絡まれてボコボコにされてたとこだけどもう少し話を聞いてくれ。
メモに書いてある通り金を稼いで強くなる為に冒険者ギルドに入った、ランクはSからEまであるが入りたては当然Eだ。
そこで仲間を探したが見つからず断られまくったのだ。
まず貧相で体が弱そうで魔法力も高くない俺はテストすらしてもらえないことが多く、仮でテストを受けさせてもらっても度胸や体力のなさが露呈しどこのチームも断られてしまったのだ。
「ぐっ……」
宿一泊銀貨二枚、一日の食費が銀貨一枚俺が持ってた銀貨が二百枚だったがもう半分ぐらい減ってしまった。
来て二週間で挫折と恐怖を味わったのだ、最弱のゴブリン一匹殺すのだった怖い……魔力量も少ないし体力もないからろくに戦えない……これが今の俺の異世界ライフだ。
「あの爺……」
三日前で一月たったがその時あの爺の声が聞こえた、どこからだ?なんて思ったらメモから聞こえてきたのだ。
ちなみにこのメモは破っても燃やしても再生するし捨てても戻ってくる優れモノだ。
「楽しんでおるか~」
「あんた絶対俺の状況把握してんだろ?」
「フォッフォッフォッ冗談じゃ、なかなか苦戦しておるのう~」
その笑い声を聞き余計に苛立ちを隠せない、早くあっちに帰してもらおう、正直俺が甘かったのだ。
「大変すぎてヤバイ……お風呂ないしシャワー冷たいし水汚いし……ゲームないし毎晩落ち着かないしふかふかのベッドで寝たい……」
「そうじゃのう~」
「元の世界に帰してくれ、もうキツイわ……」
正直限界だった、こんな世界で生きていけるわけがない……言語は日本が通じるし文字も単純でメモに乗ってるから大丈夫だけど心身ともに悲鳴をあげていた。
「ふむ……それは無理じゃのう~」
「なっ!」
よく聞こえなかった、いや聞きたくなかったのかもしれない。
糸がプツンときれるように頭の中が真っ暗になる。
「ど、どういうことだ!あんた俺を助けてくれたんじゃなかったのかよ!」
「確かに命を助けたがあれはあれはお前を助けたわけじゃない……あそこで死ねば死体処理やお前の疎遠になっている親族に多大な負担がかかるからのう……そんなところじゃ」
「んだと……」
この時のランスロットの声はとてつもなく冷たく思えた、声口調が変わったわけではないのだが裏切られたという気持ちが強かったのだろう。
「お主の二十五年間を見たがまさに情けなかったのう……もちろん運がない部分はあるはそれはみな同じ!未来を切り開くどころか進むことすら諦めたお前にあの世界で生きる資格はない!」
「何知ったようなこと言ってんだよ……お前に……お前に何がわかんだよ!」
「わかるとも、伊達に千年以上生きとらんしな~そこはそんなお前に最後のチャンスとして連れて行った世界だ……もしそれをも捨てるというのならば……」
一瞬言葉を止めた、なぜだが知らないがこの声からとてつもなく威圧感を感じたんだ。
「お前……ろくな死に方出来んぞ!」
その言葉に恐怖しその場で崩れてしまった、一度死のうとした自分だが何故だか死ぬのがとても怖い。
あの電車に飛び込んだあの瞬間……凄い恐怖を感じて後悔した。
それで助けられたせいなのか死がとても怖いんだ。
「ヒッ……で、でもあの願いは……今のままじゃやばいし野たれ死んじゃう……」
「ふん……あんなハチャメチャな願いいきなり叶えられるわけがなかろう……それと一つ、異世界に来たら強い能力が与えられるなんてルールはない!だいたいお前は主人公気質の人間じゃないしそういうのは大体勇者って形で召喚されるんじゃ!」
この時後悔した……あの時の俺はなんて愚かでバカだったのだと今ここで思い知ったんだ……
この爺は救世主でなくただの悪魔だと……だがそれと同時に腹をくくらなくちゃいけない、もうあの時には戻れないのだから。
こうなればしょうがない……この地獄を少しでも変える為の方法を考えなくてはいけない。
「……確かにな……俺はそういう人間じゃねぇな……だったらその上であんたに今俺は何をすがることができる?多少詐欺まがいで放り出したんだし初心者救済措置ぐらいはあってもいいだろ?」
少しでもこの状況を打開する……その方法を模索したいが俺はアホだ、ヒントをくれるようならそのヒントにすがる。
「ふむ、そういうことなら……今お前は何を倒せる?毎日の筋トレの量を倍にして今倒せる魔物を倒すことじゃ、そこでお前は過信する……その時道は開かれる」
「なるほど……救済措置はありがたく頂戴するぜ、また一月後か?」
「うむ、一応お前をここで監視する役目があるからのう~」
全くイラつく爺だがこうなればがむしゃらに行くしかない。
まだ始まったばかりだからな!
最初に書いている作品を超えるよる頑張りますのでよろしくお願いします。