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ナイトメアと呼ばれた男   作者: 微睡み朧猫
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安堵感と疲労感 第一段階成功

赤子を抱き抱え研究所へ帰還した桐島は一息つく暇もなく新たに容器をセッティングするとバルブをひねり培養液を注ぎ込む。


その間、被験体である赤子の身体検査と健康診断を行った桐島は驚いた。


桐島

「こ、これは先天性白皮症、アルビノじゃないか‼ あの売人、知っていたのか?

奇遇だが まぁいい。健康状態は極めて良好だ。

紫外線対策に配慮すれば問題はなかろう」


培養液の水位警報音が鳴り響き、桐島はバルブを閉めると作業を始めた。


被験体の後頭部に局部麻酔を打ち心電図や脳波計を小さな身体に取りつけていく。

局部麻酔が効いた頃合いを見計らい細長い管を脳下垂体へと刺し込んだ。

桐島はバイタルチェックと平行し被験体を培養液内に沈める。

被験体の肺に培養液が満たされ酸素提供は良好だ。最後に下垂体へ刺し込んだ管から特殊な成長促進剤を微調整しながら流し込む。

バイタル良好。第一段階は成功した。


LEDライトの淡い光に照らされ薄紫色に発光するような培養液。

その中央には膝を抱えるように浮かぶ被験体。


桐島は深々と椅子に腰かけその光景を眺め笑みを浮かべると安堵と蓄積した疲労から深い眠りに落ちたのだった。



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