出会いと錯覚
はじめまして、またはお久しぶりです。
この作品は、ネットの中で始まる“恋”をテーマにした物語です。
誰でも気軽に繋がれる時代だからこそ、
その関係が本物なのか、ただの幻想なのか——
分からなくなる瞬間があると思います。
これは、どこにでもいる一人の男が、
“本気で恋をしてしまった”物語です。
少しでも共感してもらえたら嬉しいです
私は、どこにでもいる普通のサラリーマンだ。
今年で30歳になる。
気づけば、独身。
もちろん彼女もいない。
仕事はそれなりにこなしているし、特別困っているわけでもない。
だが、ふとした瞬間に思うのだ。
——このまま、一人で終わるのか?
そんな不安を紛らわせるため、
いくつかの出会い系アプリに登録してみたこともある。
しかし結果は散々だった。
メッセージは続かない。
会う約束まで進むこともない。
結局、全部消した。
「どうせ俺には無理なんだ」
そう自分に言い聞かせるように、スマホの画面を閉じた。
それからしばらくして——
暇つぶしに、一つのアプリをインストールした。
キャラクターを作って、着せ替えをして、
他のプレイヤーと交流できる、いわゆる“アバター系SNS”。
昔やっていた記憶があり、ログインしてみると
懐かしいデータがそのまま残っていた。
「まぁ、暇つぶしにはなるか」
そんな軽い気持ちだった。
どうせなら、ここで彼女でもできればいい。
そんな淡い期待を抱きながら、
俺はたくさんの女の子に話しかけた。
——そして、その日が来た。
画面の向こうに現れた一人の女の子。
可愛らしいアバター。
どこか儚げで、それでいて明るい笑顔。
その瞬間、俺は一目で惹かれてしまった。
「こんにちは」
震える指で送った、たった一言。
そこから、すべてが始まった。
彼女はよく笑い、よく話し、
そして——夢を持っていた。
「ダンスやってるんだ」
そう言って見せてくれた頑張りは、
画面越しでも伝わってきた。
気づけば俺は、
彼女のことばかり考えるようになっていた。
そして、いつしか——
“好きになっていた”
ここまで読んでいただき、ありがとうございました。
第1話では、主人公が彼女と出会い、
少しずつ惹かれていく様子を描きました。
この先、彼の気持ちはさらに深くなり、
同時に“違和感”も少しずつ大きくなっていきます。
この物語は、ただの恋愛では終わりません。
ぜひ、最後まで見届けていただけたら嬉しいです。
もしよければ、感想やブックマークもお待ちしています。




