最後の旅路
「虚無の徒」の脅威が完全に去った世界で、ナタリーは新たな使命を見出していました。それは、世界に残る人々の心の「淀み」と向き合い、真の平和と調和をもたらすことでした。泉の囁きは、彼女の心が「希望」の光で満たされ、その力が世界全体に穏やかな波動として広がり始めていることを伝えていました。
ナタリーと執事は、これまでの旅路で得た多くの「絆」を胸に、再び旅を続けます。彼女が訪れる場所では、人々はすでに「光の聖女」ナタリー・ローズの噂を知っており、その到着を心待ちにしていました。ナタリーは、自身の奇跡的な力をひけらかすことなく、人々の話に耳を傾け、彼らが抱える問題に寄り添いました。
彼女は、富める者と貧しい者の間に残る「不信」、異なる文化を持つ人々の間の「偏見」、そして過去の出来事による「傷痕」など、多種多様な「心の淀み」に直面します。しかし、ナタリーは、自身の「統合された貌」の力、すなわち「共感」と「理解」の力で、それらの淀みを浄化していきました。泉の癒しの力と古の箱の「変質」の力は、人々の心の奥底にある「分離」の感情を「繋がり」へと変え、互いを「信頼」し「許し合う」心を育んでいきました。
マリオンは被災地で「希望の光」を灯し続け、アルベルトは差別意識の根強い国で新たな指導者として、人々の和解のために尽力していました。そして、かつての敵であったオリヴァー・ド・ランカスターも、ナタリーの情報をもとに、世界各地の心の傷を癒す手助けをしていました。彼らは、それぞれの場所で、ナタリーから受け取った「希望」の光を広げ、新たな「絆」の網を世界中に張り巡らせていきました。
数年後、ナタリーは、自身の旅路が続く限り、世界中に「希望」の光を灯し続けることを誓います。彼女の心には、これまで出会ったすべての人々との「絆」が輝き、未来への道しるべとなっていました。世界は、もはや「絶望」や「憎悪」、「欲」や「虚無」に支配されることはありません。そこに存在するのは、多様な感情を受け入れ、互いに支え合う、真の「調和」でした。
ナタリー・ローズの物語は、終わりなき「希望」の旅へと続いていきます。
終




