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目覚めの時
時計台の水晶が「生命の源」のような光の結晶へと変質したことで、村を覆っていた「虚無」の波動が消え去ります。ナタリーは力を使い果たし、その場に座り込みますが、村全体から微かな「安堵」と「目覚め」の波動が広がるのを感じます。
夜が明け、太陽の光が村を照らし始めます。時計台の変質した水晶からは、清らかな「希望」の波動が静かに村全体に広がっていました。人々はゆっくりと目を開け、互いの顔を見つめます。無表情だった顔に、戸惑いや、そして微かな感情の揺らぎが戻り始めていました。子供たちは、久しく忘れていたかのように、互いにそっと手を握り合います。
ナタリーは、その光景に安堵の息をつきます。執事が駆け寄り、ナタリーの無事を確認します。「皆さんの心が、戻り始めています…」ナタリーは微笑みます。
村人たちは、まるで長い夢から覚めたかのように、少しずつ感情を取り戻していきます。最初は小さな声、次に互いの名前を呼び合い、そして温かいハーブティーを受け取った時のように、ナタリーに感謝の眼差しを向けます。それは、ナタリーの歌声が直接届かなくとも、彼女の根源的な力が、人々の心に再び感情の種を蒔いた瞬間でした。




