癒しの光、新たな絆
マリオンが自身の過去と向き合い、感情を表に出すようになったことで、仮設テント内の雰囲気は大きく変わりました。彼女の表情には微かな笑みが浮かぶようになり、患者たちにも優しく声をかけるようになりました。マリオンの変化は、周囲の人々にも影響を与え、凍り付いていた被災者たちの心にも、少しずつ「希望」の光が灯り始めます。
ナタリーとマリオンは、まるで長年の友人のように、共に患者の看病にあたりました。ナタリーは、泉の癒しの力をマリオンの身体にも流し、彼女の心身の疲労を和らげました。マリオンは、ナタリーが人々の心に寄り添い、希望の歌を歌うことで、傷ついた魂を癒す姿に感銘を受けました。「あなたの歌声は…まるで、太陽の光のようです」と、マリオンはナタリーに言いました。
マリオン自身も、ナタリーから学んだ「希望の歌」を口ずさむようになり、その歌声は、患者たちの心にも安らぎをもたらしました。泉の囁きは、ナタリーとマリオン、そして被災者たちの間に新たな「絆」が生まれ、それがこの地の「地の息吹」を浄化し始めていることを伝えてきます。枯れていた植物に緑が戻り、濁っていた井戸水が澄んでいくのを、ナタリーは感じました。
しかし、ナタリーは泉の囁きから、この地にまだ潜んでいる「虚無の徒」の存在を感じ取っていました。彼らは、被災者の「絶望」を糧に、新たな霊力の核を仕掛けようとしているようでした。ナタリーは、マリオンにそのことを打ち明けました。「この悲しみの裏で、人々の絶望を狙う者たちがいます。彼らは、人々の心に更なる闇を広げようとしています。」
マリオンは、ナタリーの言葉に驚きながらも、その瞳には強い決意が宿っていました。「私が、この場所を…この人々を、護ります。もう、誰にも、悲しい思いはさせません。」マリオンは、自身の心の傷と向き合ったことで、より一層、人々を救うことへの使命感を強めていたのです。
ナタリーは、マリオンの覚悟を感じ取り、自身の「統合された貌」の力をマリオンに伝えました。「私は、あなたに、泉の力を…希望の光を、託したいと思います。あなたは、この地の守護者となれる人です。」
ナタリーは、マリオンの手を握り、泉の清らかな波動と自身の「希望」の力を、マリオンの心に注ぎ込みました。マリオンの身体からは、淡い光が放たれ、その光は、マリオンの「癒し」の力と融合し、これまで以上に強力な「希望の光」へと変貌しました。
マリオンは、ナタリーから受け取った新たな力に戸惑いながらも、その温かさに包まれるのを感じました。彼女は、この力が、自身の「凍てつく心」を溶かし、真の強さを与えてくれたことを理解しました。ナタリーは、マリオンという新たな守護者と共に、この被災地で「虚無の徒」と対峙する準備を始めます。彼女たちの「希望の光」は、悲しみの地に、真の癒しと新たな始まりをもたらすでしょう。




