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喋るうさぎと私  作者: ニート女
Prolog
1/3

母の遺言書

 毎日ちゃんと三食、好き嫌いなく食べて栄養をたくさん摂ること。

 

 ちゃんと6時間から7時間睡眠をとって仕事に行くこと。

 

 休日は趣味を見つけて楽しくストレスを適度に発散しながら過ごすこと。

 

 そして、これは一番大事なこと。


「千夏にとっての、楽しく生きるために必要な拠り所」を見つけて生きること。



 それが、昨年癌で息を引き取った母の遺言である。


「人間の理想の睡眠時間は6時間から7時間らしいよ」

「ナスにもピーマンにも栄養はあるから好き嫌いしちゃダメだよ。いいから食べなさい」

「アンタは損得で動くところがあるからそこ直さないとね〜」


 私が中学生になった頃くらいから言われ続けていた、母の口癖みたいなもの。

「遺言書」と丸まった母の字で記されたメモ帳を破っただけの紙切れに書かれていたのは、いつも口酸っぱく言われていたことだらけで。

 そんな母らしい遺言書に思わず泣きながら笑ってしまった。


 これは、私、古川千夏が母の遺言書に書かれていた「母が望む娘の理想の生活」を苦戦しながらも実行し、もうひとつの遺言である「千夏が楽しく生きる為の拠り所」をある日突然喋るようになった飼いうさぎと共に"探す"お話。

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