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EDMが好きなDTMERが転生者?!  作者: U.
1 Rebirth EP
2/6

2.Rebirth (再誕) Pt.2




不思議な事に衝突する痛みはなかった。

いや、頭痛がしない?

よし、ギリギリ止まった。。のかな、


耳がやられたのか、聞こえない。

終わった、これからの人生どうやって生きてくんだよ。

いや、まだ耳鳴りがする。

結論を急ぐにはまだ早そうだ。


じゃあ、目は?

開けてみた。というか、開いた。

ん、どいうことだろうか?

暗い部屋だ、少し赤みがかかったような感じだった。

なぜか、血管的なものもちらほらと見える。


どこか神秘的で、なぜか安心した。

なんか凄く懐かしい。心のどこかでそう思った。


何と無く察した。

これ、卵の中だ。

なんだよこれ。


そうだ、俺はどうなってるんだろ。

俺は直ぐに自分を見た。


あり、思ったより普通に人間だ、赤ちゃんだけど。

なんか、面白い。

とてつもなく、楽しい。

赤ちゃんってこういう感じなんだなぁと、実感した。



突然、眠くなった。

さっきから突然が多すぎだ。まあ、ここで寝ればある意味楽なのかもな。

なんかがきっかけでいつか起きるだろう。

そう思い、俺はその睡魔に呑まれてくことにした。




……………………………………………………………………………………………………





私はマイロ、13歳。

魔法技術発展学校に通う、平凡な女子。

成績は、毎回テストで10位前後の平凡な女子。


ちなみに成績が良いから、普通じゃないぞ!とかいうのは違うとおもう。

成績がまあまあよくなるのは、勉強することぐらいしかやることがないからだ。

現に私の他の学年とか学校にも、そういう人は沢山いる。


一つ変わったところがあるとすれば、じつは自分が転生してきた身であるということ。

さらに、私には前世の記憶がある程度残っているだけで、本来転生してきた身には必ずある転生した魂が見当たらないらしい。



生まれる前には必ず(ソウル)が宿る。

もちろん例外はない、全ての生物にだ。


そう言った全ての魂は森羅万象を超えた究極の力を持つ。

この世全ての物質を通り抜け、またある程度の干渉もできる。

さらにそれが強い魂であればあるほど、物質に対しより強く影響をもたらす。


その為、魂がないという生物がいるというのは、ありえないのだ。

何故なら、それは根本的に生物ではない、唯だの魂の依り代(ヌケガラ)なのだから。


しかしその宿る魂には、様々な特徴がある。

まだ何も知らない無知の魂。

長い時を経て、洗礼されて善に満ちた魂、もしくは闇に染まり悪に堕ちた魂。

中には、本来なら干渉不可能な世界間移動が出来る、つまり異世界から干渉し、この世界へと入ってくるという物凄く強い魂がごく稀に存在する。


どうやらそれがこの世の中から依り代を手に入れ、この世界に再誕するのを、転生という。

まあとにかく、魂には色々な種類(?)があるらしい。


では、何故魂にはこんなにも様々な存在があるのか。

その答えは簡単である。


魂とは、個々の存在そのものを指し、決して同じ物は一つもないのだ。

魂とは、その魂を作った重要な出来事や記憶。感覚やセンス。感情やその表現の仕方。

いわゆる“自分らしさ”である。


つまり特に強い魂ほど、生前では珍しいユニークな存在であったとも言える。

そして、”自分らしさ”を、魂を作っていったその記憶などは魂そのものに直接刻み込まれる。


今の私にはそれがほぼないように感じる。

つまり、私にも魂はあるが、その魂がほぼ活動をしてないと言う事だ。

故に私には喜怒哀楽が少なく、平々凡々であるのだ。


そう言う風に、ある転生者は語っていた。


その転生者は今、私の隣の席にいる。

名前はオッドと言う。世界的に有名なプロフェット家の長男。

オッドアイとブロンド色のミドルショートの髪が特徴の、私より少し背が大きい同級生である。


成績優秀、スポーツ万能、人望あり、将来性あり、おまけにハンサムと言う、理想的スペックを持つ男である。


少しユルい所はあるが、決める所はキメるので、そこはプラマイ0だと私は思う。

何か少し裏がありそうだが悪い奴ではないので、おそらく研究熱心な部分があるだけだろう。


そういえば前世の記憶だと、こういうのをヨウキャと呼んでたな。

なんとなく苦手だ。


それにたまにこう言った前世のどうでもいいことを思い出す事があるのだが、何故こういうどうでもいいことならなんとなく思い出せるのかがよくわからない。

んっ?あれ?どういう事だ?


「おーい、マイロー。だいじょぶかー?」


あ、オッドが話しかけてきた。

一人で考え事をしてた時を邪魔されるのは、あまりいい気分ではないな。


「ん、何。」


「全くー、めちゃくちゃぼーっとしてるから死んでるかと思ったよw」


「はい、で?」


めちゃくちゃ嫌そうな顔された。

全く、男子と言う生き物はよくわからない。


「んだよ、相変わらずノリわっりいなー」


「うるさい、もうさっさと要件言ってよ。」


「お。ツンデレだなこいつ、」


「それ絶対ないから。そもそもほぼ私感情とかそういうの薄いし」


「厳密に言えば、魂だがな。」


得意げなのはいいが、そろそろ本題を話して欲しい。

多分このままだと駄目そうだな。


「んで、本題。」


「あ、そうだったそうだったw 今日さ、放課後おれんち集合。」


「何故?」


「ちょいと、()()()()()()があるんだよね〜」


「わかった。」



はあ、一体何だろうか。

あいつのことだからまたくだらない遊びを思いついたのだろう。

これから起きる災難に溜息しか出ないのである。





THX..

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