表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
EDMが好きなDTMERが転生者?!  作者: U.
1 Rebirth EP
1/6

1.Rebirth (再誕) Pt.1



チャイムが、なった。

外へ出ると、いつも通り超高層ビルが立ち並び、タイヤがない磁力で走る車(マグカー)が専用道路を走ってる。

そしてインキャの帰宅タイムが始まる。


「はあ〜〜、疲れたなぁ」

そう言って、溜息をつく。

変な蟹股であしを動かして家に帰るその男の目的は唯だ一つ、




「今日も曲つくっか!」



そう。そういって伸びをする俺は作曲をする学生である。

しかも、2000年代後半にブームとなったEDMという珍しいジャンルの曲を作ってるというね。


馬鹿げた話だ、EDMはもう90年以上前に誕生した音楽。

しかも、もう知ってる人は殆どいない。

今ではかなり廃れてしまっている。


(はぁ〜〜、、、誰か、、一人でもいいから理解者が欲しい。)

心の中で泣き叫ぶ。

そして俺はいつも通りヘッドホンという、いかにも2020年代チックな機材を耳にかける。


groove&Lines by Mr.BT&WZ


今だにヘッドホンオタクに人気のブランドである。

もし、そのブランドから生み出されるヘッドホンをプロが聞いたら、こう言うだろう。


最高の音質、空気感。

そして音圧、聴こえる音というオト、グルーブの流れる感じ、その再現の忠実さ。

洗練されたデザインに着け心地のよさ。

かなり高価だが作り手側の努力が過剰なまでに伝わる、世紀の一品である。


え?どうせレビュー見てパクってんだろだって?

それを言ったらおしまいである、そうそう気にしない気にしない。


…とは言え殆どの人は珍しいもの欲しさにただ買うだけで、使わないのである。

もし機能性を求めるならば、音質もそこそこよく、かなり軽く、そして安い、

極めつきは聴覚神経と接続しているため、人の話もしっかり聞き取れる、

超優れもの、出鱈目ものの ‘Fears 4 ears Nerved Version’ があるからだ。


しかしながら、このヘッドホンの音質は絶対に真似できない。

それだけは言える。


まあ、いいかそんな事考えったって。

それよりもとっとと曲聞かなきゃ時間が勿体無い、

さあ、やべえ曲を聞こうではないか。



U()Z() - R()e()b()i()r()t()h() (E()l()i()m()i()n()a()t()e() R()e()m()i()x())。



お、きた、ここだ、あぁぁぁぁ、やばい。変な音だ。

ベース(?)が半端ない、そして残響音(リバーブ)。きもちいい、たまらねー、その一言だ。


あれ?今なんかおかしかったな。

そんなことを考えながら歩いてると、駅のホームまでついた。

これからくるファストトレインを待ちながら、ホームの列に並んだ。


突然、目の前が真っ黒になった。

お、あれ、おかしいな。

うわぁ、苦しい、やばい。

右眼から手が出そうだ。頭、やばい。痛い。


悶絶しながら気付く、俺は倒れてた。

(うわぁ、やばいぞこれは。)

そう思った。


しばらくして、誰かが駅員さんを呼んだらしい。

俺の視界に駅員さんの顔がわずかながらも見えた。


そして、俺はヘッドホンを取ろうとした。

駅員はそれをみて、ヘッドホンをとってくれた。

よし、これでヘッドホンはこれで大丈夫だ。

これだけ悶えてる状態でヘッドホンをとろうとした程の意識持ってるのだから褒めて欲しい。


しかし痛みは急に増加した。今後は右目が完全にえぐれたと思った。

追加で背中にも。


「ギィぃぃぃやああああああああ!」

無我夢中になり全ての痛みから逃れようと発狂したおれは気がついた。

いつのまにかホームから落ちてるのだ。

目の前にはキーと凄い音で非常ブレーキを踏むファストトレイン、死んだなコレ。

そして俺は目を閉じる。


。。。

。。




THX.

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ