女王の美少女
図書委員の僕は今、図書室に向かっている。
授業長引いちゃったよおおおおおおおお
委員会なのに…クソっ!!
ドンッ!!
軽く走っていた僕は誰かにぶつかってしまった。相手も僕も転ぶ。立ち上がり手を出し声をかける。
「えっと、大丈夫??」
あ!えっと…この子どっかで……見たこと……
「ありがとうございます。」
と彼女は僕の手をとる。
「……っ!!」
「フフっ先輩こそ大丈夫ですか?」
\( 'ω')/イヤアアァァァァアアアァァァァアアア!!!!
ええええええええええええええええええええ!?!?!
見たことある。そう思ったのは杏様だった。
そう、僕はこの学校の女王であろう杏様に肩からぶつかってしまったのである。
手汗が止まらない。
「もぉ〜先輩ったら走ちゃっダメですよ?」
慣れたような(可愛い)上目遣いをしてくる。
「あ、えっと…急いでて…その…ごめんなさい…。」
手汗が止まらない。
「フフっ今回だけは特別に許してあげます!…だから早く…その…返事ください…ね?」
顔を真っ赤にする杏様。
ああああああああぁぁぁ!!!!!!!!!周りからの視線が怖いよお……。
でも…なんていうか……かわいい。
僕の顔まで赤くする。
ふと考えてしまう。何が彼女をここまで可愛くするのだろうか?整った顔?あざとい性格?身体中をまとう雰囲気だろうか?
それとも、どことなく悲しげな瞳だろうか?