表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
綺麗な人には毒がある  作者: ☆いちごミルク☆
1/4

ソレハステキナデアイ


「先輩!好きです!」


後輩から告白されて一ヶ月が経つ。僕はまだ、その返事に迷っていた。

断る?でも別に今、断る理由はない。好きな人がいるわけでも、なにか趣味があるわけでもない。しかし、その後輩はかなりの美少女で2年生の間では有名中の有名。学校全体の有名人なのではないだろうか。「北条杏(ほうじょうあんず)」と聞いて「知らない」と答える人はまず居ないだろう。そんな美少女と僕が付き合ってもいいのだろうか…?

そんな事を考えながら教室のドアを開く。僕の席は窓側の一番後ろのいわゆる「ぼっち席」


のはず……だよ…ね?


僕の席の隣にもう一つ席ができている。


「おはよー!!!起きてー!!!」と一番に話しかけてきたのは僕の親友(?)の「村上裕樹(むらかみひろき)

「ひろきには僕が寝てるように見えるの?」と聞くと、

「朝からこわぁ~い顔してたからさ!わたしぃ~高橋の事がぁ~心配なのっ♡」と実に気持ち悪い声で彼は言う。

確かに怖い顔だったかもしれない。そこは認めよう。

「まだ迷ってんの?まぁ、あんな美少女お前にはもったいないよな!」


ものすごくうざい。が、言っていることは正しい。



キーンコーンカーンコーン


「席に着いてください!!!!!!!!!」と学級委員。

しばらくし、先生が教室に入ってくる。

「みんな!このクラスに新しい人が来るぞー!」

先生の一声でクラスが騒がしくなる。

「男?女?」誰かが先生に聞くと「女だ!」と先生が返す。

「いいよー。」先生の合図とともに教室に一人の少女が入ってきた。

その少女は色白で目が大きく、鼻はすらっと、口は小さく顔も小さい。髪は長くて一部結んでいる。(ハーフだっけ?)一言でいうと美女だ、美少女だ。

「初めまして、北条櫻子(ほうじょうさくらこ)と申します。」会釈をして微笑む。この瞬間クラスの男子の半分は惚れた事だろう。そんな事を考えていると彼女と目が合ってしまった。そして彼女は微笑む。




なぜだろう、彼女の微笑みを僕は「怖い」と感じてしまうのだ。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ