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76.「僕ら、避難した家の中を探索する事にした。」

3人が寝れそうなベッドがあった。


他にも、干し芋らしきものと、水が溜まった水瓶等があり、食料も3人が暫く過ごすには、十分な量があった。


「これ、食べれますかね?」


「食べれるかもしれないけど、食べて大丈夫かな?」


千尋ちゃんは不安そうに食料を見つめる。


その疑問は僕も感じる。ここにある、食料や水も、部屋の様相も、明らかに、近日に人の手が加えられている様子だ。少なくとも長年放置された風でも無い。


明らかに罠の様ではある。罠なんだが、罠をかけるとしたら、あの少女しか居ないだろう。


多分、この世界に僕達を封じ込めたのは、あの少女だから。


「・・・食べるのは止そう。怪しいし。水なら、雨水の方がまだ、安全だと思う」


僕は、そう言って、雨水を飲む事を提案した。


「・・・仕方ないですね・・・怖いぐらいに用意された綺麗な水と食料ですから・・・。でも、このふかふかのベッドは嬉しいですね。こんなだけふかふかだと、永遠に寝れちゃいそうです!」


千歳ちゃんは、ベッドに横たわって、ごろごろ願える。


「こらこら、油断しちゃ駄目だぞぉ、油断しちゃ」


「えー、だってホントにふかふかですもん!。こっち、お兄さんも来て下さいよ」


と千歳ちゃんはベッドの方へ手招きをするが、無視した。


「・・・止まないね・・・この雨・・・」

千尋ちゃんは窓の外を見て言う。


「そうだな・・・、この雨の激しさじゃ、外を出歩く事は無理だな」


外に出歩く事は無理・・・あの少女がこの雨を人為的に雨を降らせて、僕らをこの住居に封じ込めているのかもしれないという考えが脳裏にちらついたが僕は考えない事にした。


もし、罠なら、逆に好都合だ。


僕を襲い掛かった時の、あの少女の反応、明らかに僕だけ敵意が無い様に見えて・・・寧ろ何かを僕に訴えたげだった。


もし、次会っても、多分大丈夫な気がするのだ。・・・多分。


「ふわぅ~・・・何か、私、眠たくなって来ました。・・・ご飯良いんで、寝て良いですかね~」

ベッドで横たわりながら、千歳ちゃんは眠そうにあくびをする。


「寝るのか・・・いや・・・良いけど、僕らが見張っているし、寝るなら、寝たら良いさ」

僕がそう言うと


「有り難うございます。何かクタクタで・・・寝ます~」

と千歳ちゃんは寝てしまい、あっという間に寝息を立てた。


「・・・昨日夜更かししたのかな?」


「そんなはずは無いけど・・・、・・・ホントに寝てる・・・眠るの早すぎだよ・・・」


千尋ちゃんは千歳ちゃんお鼻をぺしぺしはたいているが千歳ちゃんは起きずにぐうぐう寝ている。


「こらこら、疲れているんだろう、ゴーレムとも戦っていたし、まったく、人間離れした動きで沙」


「・・・そっか、そうだね。千歳さん、一杯戦ったもんね、寝かせておこっか」


千尋ちゃんは、千歳ちゃんの下を離れると、僕の隣に座ってきた。


「ねえ・・・お兄ちゃん・・・」


「「何だい・・・?」


「・・・・・おかしいよね、私達の力も、この世界も、何もかも・・・・」


どこか不安げな目つきで僕を見る千尋ちゃん。


「何を今更・・・・、おかしいのは、最初からだろう。君が僕の家に突然やって来た時から」


僕はぽんぽん千尋ちゃんの肩を叩いてあげた。


「あはは・・・そうだったね・・・それにしても、最初の頃は傷ついたなあ・・・お兄ちゃん、私の事、家に入れてくれなかったんだもん本当に、あれは怖かったよ・・・」


「・・・すまん・・・突然、身の覚えの無い妹が出来たのだから、警戒していたんだ・・・」


「今でも、私の事、覚えてないの・・・?私とお兄ちゃんが、兄妹だった頃の事・・・」


「すまない・・・覚えてない・・・身の覚えが無いわや・・・」


「そうなんだ・・・うん・・・仕方ないよね・・・お兄ちゃん・・・仕方ない・・・」


千尋ちゃんは力なく俯いた。


そんな千尋ちゃんに、僕は謝ろうか、いや、謝るにしても、何に謝ればよいのかと考えていると、


「じゃあさ・・・私とお兄ちゃんの関係、はっきりさせようよ。実態の無い、兄妹関係じゃなくて・・・さ」


と千尋ちゃんは、服をするする脱ぎ去り、下着姿になって、僕に抱きついてきた。


「お、おい、千尋ちゃん!」」


「大丈夫だよ、千歳さん、こっちまで寝息が聞こえるぐらい、ぐっすり寝てる・・・だからさ、私、お兄ちゃんとはっきりさせたいの・・・ねっ?」


「いや、千尋ちゃん、君は高校生で未成年なんだから・・・」


「そんなの関係無い!」


そう言って千尋ちゃんは、僕の顔に自分の顔を近づける。


「もう、良いでしょ?そういうの・・・私ね、考えたの、お兄ちゃん。私達、やっぱり何だかおかしいよ。存在そのものが。


人から見えないし、変な光線あ放てるし。普通じゃないもん。普通じゃないから、今みたいに、これからも、普通じゃない事に見舞われるんだよ


きっと、きっとね、こうして、私とお兄ちゃん、抱き付き合っているけど、これから先も普通じゃない事が起きて私とお兄ちゃんが、離れ離れになるかもしれない事もあると思うの。


だからさ、そうなる前に、全部、はっきりさせたいの、お兄ちゃんと私の関係を。


私・・・お兄ちゃんの事・・・お兄ちゃんでも、特別な、男の人になって欲しいの。


キスをして、裸で抱き合って、そして、それがずっと続いて行く様な・・・


別に、お兄ちゃんが千歳さんが好きで、千歳さんとそういう関係になりたいなら、それはそれで良いの。千歳さん、おっぱい大きいもんね。。


でも、・・・それでも、私が二番目で良いから、お兄ちゃんの傍に居られる証明が欲しい・・・。

それはお兄ちゃんが元のお兄ちゃんだった時からも思ってたし、お兄ちゃんがお兄ちゃんじゃ無くなっても変わらない。


だから、はっきりさせよう。


私とお兄ちゃんが、これから先も、何が起きても、私とお兄ちゃんに起きている事が何であっても、


もしかしたら、私とお兄ちゃんの正体の様なものが別の何かの様なものであっても


私とお兄ちゃんは、ずっとずっと一緒であるって証明する為にも


ここで、しようよ。私とお兄ちゃんの関係を証明して、永遠にずっと一緒って契約する為にも


今から、キスをして、そして、それ以上の事をして、。全部、証明して欲しいの・・・ね・・・?お兄ちゃん・・・。いいよね・・・?


・・・・・・・・今から、ちゅーするね?お兄ちゃん?」


千尋ちゃんは、まくし立てる様に僕に喋った後、唇を僕に近づけて、目を瞑って、そして・・・。

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