表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

短編小説 (純文学など)

一宿一飯 -ボーダー線上のアリア-

作者: Kobito

このボーダーから出るんじゃない


出るんじゃないぞ。


出るな。


出るなったらおい。


じっとしてろ。


おすわり。


おまえ。


じっとしてろ。


やめろ。


寝ろ。


飯食ったろ。


寝ろ。


何だ。


なに、


おい、


ああ、あ、あ、あ、あ、・・・・・。


マジか。


こっち来んな。


きたない!


風呂行け。


いや、行くな、そこに居れ。


座れ!


いや座るな!


ちょ、あっ、まて、拭くから待て。


待てちゅうに。


ほれ、自分で拭け。


くっさ~。


引っぱるな。


ティッシュ食うな。


遊びじゃない、遊びじゃないから。


ほれ、歩け、そっちじゃない。


のぼれ。


まじくせえ。


腹だせ。


なんか水はじくぞ。


うわ。なに。きも……、きも!……ノミやし。ノミとか初めて見た……、最悪や。


もう、全部洗う。


逃げるな。

頭も。


ガリッガリやし。毛の下。


温くして気持ち良いだろが。文句言うな。


よっしゃ、もうおらんやろな……、ブワッ!振るな。あ~あ、……服ビシャビシャやん……。お前っ……。笑っとるし。


お前用のタオルとかねえし。そこで何回も振るって乾かせ。


……。


乾いたか。


勝手に出てくんな。


まだ濡れとるし。


ほれ、そこのティッシュ山ほど敷いたとこ行け。


こっち、こっち。


乾くまでそこに居ろ。


何でナンパしたら女の代わりにお前が家に来てんだよ。ぜってえおかしいだろ。


暑いんか?


明日外でしょんべんさせてやるから、それまで我慢しろよ。


そう、大人しく寝ろ。


電気消すぞ。


(はあ~。これで女がトンズラしたら最悪やな。)




評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[良い点] この作品はブックマークしてました(ポイントも入れてました) でも内容を覚えて無くて、どんなだっけ? と読んだら、ボヤキが面白かったです。 書き手が真面目なKobitoさんだから、尚更ですね…
[良い点] you-tubeをご覧ください! 何を見ろって? 『へちゃ丸』って動画ですよ。 面倒だ? そんなこと言わないでさぁ 後生だから見ておくれよ。 相棒の元気だったときの姿をさぁ 全幅の信頼を…
[一言] 主人公の若い年齢や、ノリは軽いが妙に根がまじめなところや、面倒見のいい優しい一面が心のつぶやきだけで表現されているのが面白いです。 ボーダーラインをことごとく踏み越えられているのに、譲歩し…
2017/08/27 00:18 退会済み
管理
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ