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初投稿です。色々と思うところもあると思いますが楽しんで下さい!
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これは、東京都にある都立桐ヶ谷高校にいる極普通な性格で極普通な生活を送っている1人の男子高校生の話。
いや、強いて言うなら、極普通な性格を保とうとする性格で極普通な生活を送ろうとする1人の男子高校生の話である。
俺の名前は篠矢友樹。最近は安定な生活を過ごしていた。友達とバカやったり、笑ったり、遊んだり、勉強会などをしたり、普通な高校生活を送っていた。
さっきっから過去形になっているが今から5時間前の事である。
「おい、篠矢」
先生は俺に言った。
俺は何かしてしまったのか?いやいや何もしてないぞと沢山の疑問を持っていたが考えた挙句何もわからずじまいなので先生の近くへ寄った。
「なんかな…お偉いさんがお前に会いたがってるんだ。急いでくれ」
先生はコソコソ話しで俺に言った。
…お偉いさん?なんで俺なんだ??景品とか当たっちゃった感じ?
今思えば、そう考えていた俺の頭は愉快だったな。ちゃんと考えればすぐわかったのに。
…その理由は「俺だから」お偉いさんは会いにきたんだと。
コンコン
ドアをノックした。
「…入れ」
重い声の持ち主だ。
俺は先生に言われた通りの場所へ行った。
入ったその室内には、約15人だろうか…ガタイの良い男達が集っていた。しかもその男達の着ている服は、日本が誇る最強の特殊制圧部隊のthe beastだった…。
「…え…」
俺は固まった。そして俺が取った行動は…。
-逃走-
冗談じゃない冗談じゃない冗談じゃないぞ!
焦っている。俺はいま混乱状態だ。体が妙にふわつく感じだ。
「まさか…俺を捕まえに来たのか…??」
何故今頃なのか、何故この場所だと分かったのか、今捕まったらみんなと築いてきた友情が崩れてしまう…。そんなのは嫌だ!!
俺は強くそう思い、下駄箱へ行き、靴に履き替えていた、その間にthe beastがきた。
「いたぞ!!こっちだ!!」
the beastの数は5人。手には警棒を持っていた。しかもその警棒の形はバラバラだった。
なんだよあれ…。竹刀みたいに長いのもあるし薙刀みたいなものもある。しかもそれぞれスタンガン付きだ…!
「…戦わなきゃ…いけないのか…」
俺はそう言い、その場で深呼吸した。
そして身構えた。
バッ!!
5人一斉にかかってきた。
俺はまず、武器を奪う為に、1人に集中した。その1人の攻撃する瞬間を片手で止め、もう片方の手に力を入れ、腹を殴る。
俺の拳は10〜30キロで走ってきた軽自動車を跳ね返す威力がある。
その威力で腹を殴ってしまったら、肋骨どころか内蔵まで破壊してしまうから2割程度で殴っといた。それでも骨は2、3本は折れるだろう。
その激痛をくらってる隙に俺はそいつの持っていた武器(スタンロッド中型×2本)を奪った。奪いつつ、そいつの体を盾にしながら他の4人から距離を取った。
こいつはもう終いだ、俺はスタンロッドをこいつの首に当て、電流を流した。男は気絶。
「残り4人…」
速く終わらせなければまた増援がくる。
そう思い下駄箱から外へ通じるドアを開け校門まで走る。あと…もうちょい!
そう思いながら校門に近づいたが…
「嘘でしょ…」
目の前にいたのは、
the beast×約20人
その大型自動車×3台
the beastの半数は俺に銃のようなものを向けていた。
俺は武器を手の届かないところへと投げ捨てた。もう駄目だ…。そう思っていたら、別室で会った重い声の持ち主が俺の方へと歩いてきた。
「俺達と来い。」
そう言い手を差し伸ばしてきた。
この人…口は笑っているが目が笑っていないぞ。俺はその人の手を無視して地面を見て顔を伏せていた。
「…車に乗れ…」男は少し寂しげにそう言った。俺の人生はここから大きく変わる事になった。
生まれ方を間違えた高校生の話 -1- 終
いやぁ、小説考えるのって大変ですね…!でも凄い楽しかったです!新米小説家ですが、すこしでも多くの人に読んでもらえたらなと思います。
生まれ方を間違えた高校生の話をどうぞよろしくお願いします!