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第四章
「わーっ!みてください!凄いですね!」
活発な女の子だなぁ……
そう思って苦笑いをこぼす。
あ、菜穂ちゃんにはちゃんと事情を伝えてあるよ。
「ほら、騒がない。ここら辺は霊感の強い人が沢山いるって聞いたでしょ?」
「あ、はーい……それで、先輩って女ですよね?」
突然の蘭の爆弾発言に僕は吹いた。
ちょ、女って……
「酷くない!?僕、男だよ!」
「あ、そうなんですか?」
そうなんですか?じゃないよ……
まったく。
「あ、もう時間ですね!私戻ります!」
そう言って居候先の霊界の家へと帰っていった。
「活発な子だったなぁ」
そう呟きながら家に瞬間移動で戻った。