表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
私たちの世界  作者: 茜音
7/12

気持ちのコントロール

何なのだろう


この期待と


この不安は


「……間違えてたらヤバいけど…」


「な、なに?」


ドクン……ドクン…ドクン


心臓の音が次第に


早く、早くなってくる


海翔は大きな深呼吸を一度して


はっきりと言った


「俺のこと好きなの…?」


ドクンドクンドクンドクン


「…何でそうなるの…?」


「ずっと、何やっても顔赤いし…」


「……ッ…何で、何で顔が赤いだけで好きになっちゃうの!?」


「…あっいや、ごめん…」


図星すぎて


自分自身に腹が立つ


「……海翔は…モテるから…他の子にも言ってるの…?」


「どうゆう意味?」


「モテるから…海翔を見て顔赤くする子なんてたくさんいるでしょ!?その子たち全員にさっきの言葉言ってるの…?」


何で…


何で…?


嫉妬してる自分がいた


同じ言葉を私1人じゃない人に


同じ言葉をかけてるかもしれないことに 


嫉妬してる


「………違うよ…」


「えっ…?」


「蘭にしか言ってない……」


「………嘘…」


止まれ


「嘘じゃねーよ…」


止まれ


「嘘…絶対に…」


止まれ


「何で、そんな小さい嘘つかねーといけないんだよ…?」


「嘘…嘘嘘…証拠見せてよ!!嘘じゃ無いって、証明してよ…!!!」


「……蘭…」


何でだろう


「見せれないんだ?そりゃあそうだよね」


気持ちのコントロールが


「嘘なんだから証拠も無いよね」


つかない


「……ッ…うぅ…しょう…めいしてょ…」


ブレーキが利かない


「蘭…証明できないけど本当に蘭だけだよ」


「…ウソだ…うぅ……」


涙のブレーキも


利かなくなったみたい 


「…俺は…ただ、弱かったんだ…」


「意味が分からない…」  


「ごめん…」


涙をボロボロと流す私に

 

海翔は


謝った



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ