名前
「はぁ…はぁ…」
恥ずかしすぎて
逃げてきてしまった(泣)
「今頃、女子達はキャーキャー言ってんのかなぁ~…?」
「確かに!言ってるでしょ!!」
「……ギャーーーーーッ!か、海翔君!?」
「抜け出してきた(笑)」
海翔君は、笑いながら
私の横に座った
「な、何でここが分かったの?」
「んー?かんで走ったら田坂さんがいた」
「…………………」
「…………………………」
ヒャーーーー
2人とも沈黙って
気まずい!
「あっ!じゅ、授業大丈夫なの?」
「俺は大丈夫だけど…田坂さんは?」
「科目による…」
「一時間目は、確か英語だよ」
「あー!なら全然大丈夫!!」
「「………………………」」
ま、また、沈黙が!!
「あのさぁ…」
次は、海翔君が口を開く
「あっはい!」
「田坂さんの下の名前蘭だよね?」
「えっ?ぅん///」
なんとなく名前を呼ばれた感じがして
顔が熱くなった
「蘭って呼んで良い?」
「…………どぇぇぇーーーーッ!」
「ブッ…アハハ(笑)『どぇぇぇーーーー』
って!!アハハハハ(笑)…腹、いてぇ(笑)」
「………今私、笑われてる…?」
「めちゃくちゃ笑われてるwwww」
「///////////」
「で…?返事わ?」
「えっ…?」
「蘭って呼んで良いか?」
「///////ぅん/////」
「じゃあ、蘭で!」
「海翔君のこと海翔って呼んで良い?///」
めっちゃ勇気振り絞ったで!
断られたらどーしょー(泣)
「良いに決まってんじゃん!!」
「本当…?」
「うん」
「ょ、よかった…」
「…………蘭?…」
ドキッ…
「……は、はい////」
海翔はニコッと笑って
『1日で急接近したな!』って言いました
「………海翔?…/////」
「はい」
名前を呼ぶと
私の顔をしっかりと見て
返事をしてくれることがものすごく
嬉しくて
泣きそうになった