声
「「どぉぇぇぇーーーーーー!?」」
クラスのみんなが叫ぶ
なぜかって??
そりゃあ……ね?
自分自身で説明したら
現実って分かっちゃうから
言いたくないんです!(泣)
「心!!(泣)」
「アハ(笑)ごめんごめん(笑)」
「最低………」
「ごめんってば!」
そんな話をしていると
ある男の子が
『てか、さっきの話しマジカよ!?』
と、言い出したら
他のみんなも
『ほんと!?』 『イヤー(泣)』
とか口々に……
でも、一番苦しかったのが
女の子の泣く声
あ、私あんなに可愛い女の子泣かせちゃってるんだ…
「蘭…?」
そんなことを考えていると
海翔が声をかけてきた
「…ごめんね、心があんなこと…」
「……ちょっと、黙っててね」
「えっ?どーゆー……」
私の声を最後まで聞かないまま
海翔は教卓にいって
言い放った
「……みんな聞いてください!」
そう言うとクラスがざわついていたのが
嘘のように静まった
「…俺と蘭は確かにつきあってます」
「えっ!?ちょっと!?」
「蘭は黙ってろ」
「…っ!!」
「遊びでもなんでもない。真剣だ」
海翔が言うと
クラスがまたざわつき始めた
そして、ある男の子が言った
「本当に本気なのかよ!?」
その一言をきっかけに
みんなが口々に言いたいことをまた言い始めた
海翔に向かっての声
泣く声
私に向かっての声
それぞれが思ったことを言っている
その中でたれが言ったのか分からないけど
はっきりそれだけは聞こえた
『海翔君にあいつなんてつりあわねぇーだよ』
それが聞こえた瞬間
バンッ!!
大きな音がした