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心霊話

掲載日:2026/06/04

 これは、私が本当に体験したお話です。


 私が、小学生くらいだった頃なのですが、家族で、『温泉に行こう』という話になり、車で、地元の山のほうにある温泉へと小旅行へ行くことになりました。


 そこは私の住んでいる県でも有名な温泉どころで、私含め、久々の温泉旅行ということもあり、家族みんながワクワクしておりました。


 車に備え付けのナビで、行き先『〇〇温泉』と設定し、出発し、道中いろいろと立ち寄ったりしながら、温泉へと向かっていく山道のほうへ差し掛かっていきました。


 すると、温泉へと向かっていっているはずだったナビは、だんだんと山の奥のほう奥のほうへと進路を示していきました。


 その時、父は、おかしいと思いながらも車を走らせていたそうです。


 山道だったからなのか、それとも何かよくないことでもあったのか、私は助手席で少しうたたねをしてしまいました。


 そして、ナビの「目的地に到着いたしました。」の音に目が覚めました。


 辺りを見てみると、そこは古びたお寺のような場所でした。


 明らかに、温泉があるような場所ではなく、ましてや観光客の姿すらない、不気味な場所。


 子どもながら、”何かよくないものがいる”、そして、”何かに引き込まれそうだ”、そう感じてしまうほどでした。


 私が『ここどこ?』というよりも前に、父が声を荒げ、


「俺たちを連れて行こうとするんじゃない!」


と大声で叫びました。


 すると、先ほどまでの不気味さは消え去り、ナビも正常に温泉への道を示すようになり、私たちは無事、目的の温泉へとたどり着くことができました。


 よく、『霊現象が起きた時、強気でいないといけない』と言われたりしますが、もし父があの時強気に声を出していなければ。


 私は、今ここにいなかったかもしれません。

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