一本桜の霊園
魔獣の襲撃にあった
飛んできた槍は、魔獣の完全消滅後、飛んできた方向へ帰って行った。俺らはなんだったんだ今のと思いつつ、怪我を負った使用人の応急処置をし、空を飛び、休める場所を探した。すると"都合がいい"ことに森のすぐそばに村があった。行くあてもなかったので、その村の村長に話をすると"運良く"無償で泊まっていいよとのことだった。しかも、"都合がいい"ことに目的地である一本桜の霊園はこの村から歩いて一時間ぐらいのところにあるらしく。飛んで行ったら10分で着くとのこと。マジでいい立地にあるな。"このためにあるような村"に心躍らせる。
同刻
カエルの店主『いらっしゃい、今日は女の子連れかい?』
九十九『そうだよ。それがどうした』
店主『いや、この浮気者〜と思ってね』
九十九『付き合ってねーわ。ただこいつが俺と王都を回りたいとのことでねー』すると後ろから永江さんが出てきた。永江さんは『お邪魔します』と一礼した。すると奥から『王都を回ったということは、時間帯的にここがラストですか?』と聞かれた。
九十九は『なんでいんの?お忍び?。聖女さん』と聞くとくすくすと笑い『私の質問に答えたら答えますよ』と返した。九十九『まぁ、最後だね』
聖女『そう、まぁあなたが言った通りお忍びです。
どうでした?デートは』と聞くと、『いや別にデートじゃないだろ。付き合っているわけではないし』
聖女『男と女、二人きりで街を歩いて、一日中遊んだならば、それはデートと言えるんじゃなくて』
九十九『こんなくだらん話はやめて、飲もうぜ。聖女さんの奢りな』
聖女『ぶっ飛ばしますよ』とにこやかにいう。
聖女『そういえば、あの召喚者の筆頭の3人は?』
晶『あーそれ、あいつらは今、剣聖に挑みに行ってるよ』
聖女『それはご愁傷様としかいえませんね。あれに勝てたのは魔王やアレル、双銘と言ったら聖戦の英雄しかいません。あの子たちはまだ、こちらにきて、2ヶ月程度、流石に無理では?』
九十九『やってみないとわかんないよー』
二人の会話についていけない永江、それをみかねて聖女さんは『店主、ちょっと個室を貸してもらってもよろしいですか?』
店主『構いませんよ。何用で?』
聖女『女の子と二人で話したいなと思いまして』と永江さんの手を取って個室にゆく。永江さんはあわあわしていた。
九十九『何を話のやら』とグラスのワインを飲む。
店主『さぁー、長生きしてはいますがいまだに女心がわかりません』とゲコと喉を鳴らす。
九十九『そうそう、会計に入れて欲しいんだけどさ、とある情報を教えて欲しいなー』
店主『なんでしょう?』とカエルの手でグラスを拭く。九十九はグラスを口に近づけながら『双銘の死体の場所について、聞きたいなー』。その目は真っ直ぐと店主を見ていた。その瞳に生気などなく獲物を見る目だった。店主は手を止める。店主また九十九を見る。その目は敵を見る目だった。その空間に音などなかった。
場面は移りまして、司たち視点。
しっかり、七時間睡眠をして、元気いっぱいで目的地である。一本桜の霊園に向かった。使用人は村の人に預け、3人だけで向かった。そして、その霊園の入り口からでも桜が見えていた。霊園に入ると分かっていたが墓が大量にあった。墓と墓の間の道を進んでいく。するととても高い塀があった。そして、桜は塀の中にあった。なんとかその塀の入り口を見つけ、中に入ると、桜の木の下に鎮座する黒い甲冑の侍がいた。
実は俺の目想像以上に悪い。特に乱視がひどい




