最強が最強至らしめる理由
雅羅はその場に大の字になっていた。
そこに月の兵士が行き、雅羅を拘束し始めた。無論、八意奏も拘束された。その様子を見て『一家落着て、感じかな』と安堵する。そして、その場にいた全員が喜ぶ、ハイタッチしたりする者や、万歳する者、大ジャンプをする者がいた。俺は、勝利の立役者である。蒼いフードとローブの人を探した。しかし、あっちこっち探しても何処にもいなかった。
見つかんなかった為、アレルさんに居場所を聞くと
『あー、あいつならもう帰ったよ』と言った。
司『何処に?』
アレル『地球』
司『どうやって?』
アレル『飛んで』
司『やば』
そこに神宮司がやってきた。そして、尋ねた。謎の人の正体を『あの人結局誰?』※主人公たちは正体を知りません。
アレル『あー、双銘だよ』
司・神宮司『ワッツ!』
アレル『知っての通り、あいつは死んでいる。所謂幽霊てやつだ』
司・神宮司『why!』
アレル『あいつに頼ってはいいが、奴はまだまだ全盛期とは程遠い。無理せないことだ』といい。去って言った。俺らもまた、仲間たちと喜びを分かち合いに戻った。そして、戻ると、宴会何処でするなど、宴会ムードだった。しかし、そのムードは、とある兵士の質問で一気に変わる。
次の兵士が雅羅を連行している途中に、とある兵士が『双銘様を超えるためには、どうすれば良いでしょうか?』それを聞き、皆が雅羅に注目する。そりゃそうだ、皆が双銘に憧れている。伝説上の存在となっている英雄だ。それと同時に、目標にしている英雄でもある。だからこそ、どうやればいいが皆が注目する。雅羅はその兵士の方を向き『なぜ、超えたい?』と問いた。兵士は『憧れだからです』ともじもじと答えた。雅羅は『そうか』とだけいい。天を見上げた。そして、答えた。
雅羅『無理だ。諦めろ』と冷酷に言った。
兵士は怒鳴る様に『なぜですか!』と言った。
雅羅『あいつが旧時代の人間、伝説だからだ』
皆は驚き、黙る。雅羅は続ける。
雅羅『何故かって、それはあの時代が時間というかなり強固な檻が守っている』
質問した兵士『その時代とは?』と唾を飲む。
雅羅『双銘が生きた時代、聖戦だよ』それを聞き、皆が驚愕する。
雅羅『やつの全盛期は、聖戦の末期から次元の戦いまでだ。次元の戦い以降、奴は、戦う意味を失い、平穏を望む様になった。それから病に犯される様になり、そして、死んだ。奴が残した偉業というものは、誰も塗り替えることなど出来ないし、強さはもう奴が全盛期を過ぎている以上、比べようがない。名実ともに、自他ともに、認める最強、それが双銘だった。だから、誰も帰れない。未来永劫、双銘を超えるものは現れない。勘違いするな、これは私の持論だが、理由は違えど、あの時代を生きたものなら、双銘は超えらないというだろう』
質問した兵士『そーですか』と落ち込んだ様子だった。
その後、俺たちは、宇宙戦艦に乗り、地球へと帰った。




