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そう、この物語は英雄譚である  作者: キリオン
第2章月編中編
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戦う前の腹ごしらえ

かなりこん詰めた訓練をし、かなり強くなって月に乗り込もうとする前日

アレルさんがキッチンで何かを作っている様子を見かけた。俺はそれに『何してるんですか?』と尋ねた。アレルさんは『何、ただちょっとした間食を作っていただけだ』と微笑みながら言う。そこにイデアルさん、ミリアルさん、クラスメイト、サグメさんたちがきた。それにアレルさんは『お前らも作るか』と言うので皆が元気よく肯定の返事をした。

司『じゃ何を作るんですか?』

アレル『双銘が生前大好きで、よくデザートとして、食べていたものだ』

司『じゃ、作り方を教えてください』

アレル『まずブリオッシュを作る』

俺と神宮司『ちょっと待て!』

アレル『何?』

梅原『そこ、ハモんな』

司『まずブリオッシュの作り方がわからん』

そこにイアさんがやってきて、『レシピはこちらに書いてますよ』と渡してきた。そのレシピはかなり丁寧に書かれており、わかりやすかった。俺はイアさんに『ありがとうございます』と顔を赤くしながら言うと周りから茶化された。それで少し口論になった。

司『茶化すなや』

神宮司『隠さなくてええで、仕方ないもんな、あんな美人で、スタイルも良くて、あんなにも胸がデカかったら、おまけにあんな優しかったら惚れるのは当たり前や』

梅原『なんで関西弁なん?、しかもエセ』

神宮司『別いいやろ』

その光景を見て、イアさんやアレルさん、サグメさんは微笑んでいた。

そんなこんなで、ブリオッシュを作った。

アレル『次に好きな果物を好きなだけブリオッシュに乗せろ』

個性豊かな返事をする

司『俺はりんご好きだらりんご乗せまくろ』

千羽『おかー様、桃ないの?』

サグメ『ちょっと待っててね〜、はいはい桃』といい桃を渡す。

神宮司『わけわからん、果物乗せようぜ』

梅原『バカだろ』

神宮司『そう言うお前は何のせんだよ!』

梅原『え、そりゃ、このドラバインドパイナップルだけど』といい、紫色の変なオーラを放つパイナップルを出す。

神宮司『絶対やばいよねそれ、見るからな変なオーラを纏ってるよねそれ』

アレル『別に一種類だけ乗せろとは言ってないぞ』

一同『え』

アレル『別に載せたきゃ、十種乗せていいぞ』

ということで、かなりの量を乗せた。

アレル『そこに溶かしたチョコレートをお好みの量かけたら、なんちゃってブリオッシュが完成』

司『なんでなんちゃって?』

アレル『独学だから、これをブリオッシュと言っていいかわからん』

司『あ〜なるほど』

とりま、完成したと言うことで、『いただきまーす』といい一斉にかぶりついた。基本的に美味しいかったが中には、バカをしたせいで吐くものもいた。それに俺は『ここで吐くな』と笑いながら言った。

サグメ『あの人にもこんな時代があったのかな』と悲しそうにいう。

アレル『さー、わからないな、ただ言えるのはあいつの全てを私たちの都合で潰してしまったということだけだ』

サグメは『そう』とだけ言った。

ワイワイガヤガヤしているとイアさんが俺のところまできて、俺のブリオッシュを一口小さな口で食べてきた。俺は咄嗟にブリオッシュを引き『何してるんですか!』と赤面しながら言った。それにイアさんは『いやー、美味しそうだったのでつい』と手を口に添え言った。そして、俺の口についているチョコを手で取って食べた。それに周りからは『お暑いねー』や『あれを自然にできるて、すげー』と聞こえてきた。それに俺は『イアさん、ずるい』と顔を赤らめながら言った。

吐いたのは言わずもがな、梅原と神宮司です。

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