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そう、この物語は英雄譚である  作者: キリオン
第2章月編中編
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堕天

ガブ『あのお方が動くということは、私の想像よりもこの一件は深刻ということですね』

スタンピードが終結し、俺らは一気にお祝いムードだった。中には寿司食いたいとか、牛丼食おうぜ、などいうものもいた。しかし、そのムードすぐに壊された。

途端にスクリーンが出てきて、そこには白髪ロングの女性がいた。その女性を見て、歌姫さんと蓮姫さんが驚いた表情を見せ歌姫さんが『八意様、なにされておられるのですか?』といった。

八意?『あーあー、これ聞こえてるのか?聞こえてるぽいね。よし、よく頑張って、我が部隊を破った。しかし、その部隊はいわば先遣隊だ』

それを聞き、俺たちは動揺を隠せなかった。そこに蓮姫さんが『何やってるんですか八意様!』と叫んだ。あんな蓮姫さんは初めて見た。それにガブリエルさんが『いいえ、あれは八意様ではありません』

といった。

八意?『何言っているのガブリエル、私は正真正銘八意奏よ』

ガブ『確かに、姿、声、口調は八意様で間違い無いでしょう。ですが、私の眼からは逃れられません』というと八意ていう女性は真顔になり『はー、マジかー、噂に違わぬその権能やっぱ俺と相性最悪だわ。その権能の前ではどんなに精巧な偽装も嘘も効かないんだからなー』というと、瞬く間に女性は黒髪の男性に変わった。その男性を見て、ガブリエル、蓮姫、歌姫さんは驚いていた。そして、ガブリエルさんが『そういうことか』と歯を噛み締めた。男が『いらないと思うけど一応自己紹介しとくわ、俺の名は天摩てんま すぐる、七大堕天使の一角だ』

ガブ『これはあなたの仕業ということですか』というと傑はキョトンとした顔をし、違う違うという素振りを見せ『この一件は俺が仕組んだんじゃない、俺は手伝っただけだよ』

ガブ『じゃ、誰が仕組んだんですか!』それを聞き、傑は指をとある方向に刺した。そして、その方向にいたのは紫色の髪をし、髪を結んで刀を持っている男性だった。それを見て、蓮姫『そうか、あなたでしたか、鬼仙 嫦羅』

鬼仙『積もる話もあるだろうが、生憎俺は忙しいだから、本題を言うぞ』俺らはそれに固唾を飲む。

鬼仙『これより一週後に再び、スタンピードを起こす。無論、今回の比ではない量を送る覚悟しろ。もしそれが嫌ならそれまでに私を倒しにこい』

傑『あ、俺も忘れるなよー』と手を振り、スクリーンは閉じた。

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