記憶の追憶 by剣聖
その後、師範直々の指導が始まった。
師範『剣とは殺してなんぼの術だ。だが、覚えておけ、むやみやたらに、無差別に殺して良いと言うわけではない。武士とは、弱きを助け、強きをくじき、祖国を守る者達だ。殺すなら、ならずものと、敵のみだ。いいな、龍』。りゅうは頷いた。
師範『相変わらず、無口な奴だ』といい、剣を教え始めた。そして、その師範はとても強く、どれほど剣の才能があるりゅうですら、一本も取れなかった。しかし、りゅうは途轍も無い速度で上達して行った。入門してから5年後、りゅうは師範につられ、山奥に来ていた。そして、巨木の前で止まる。そして、とある刀を渡される。その刀とは、ペラペラの紙の剣であった。りゅうは戸惑う。それに師範は『その剣でこの巨木を切って見せよ!。お前であれば、天才で、我が稽古について来たお前であればなしえる』と鼓舞する。続けて、『切れたら降りてこい、水と食料は用意する』といい、山を降りる。
りゅうは試しにやってみるが、無論出来ない。それはそうだろう巨木は目測で直径2mのかなりでかい柞ノ木だった。試して試して、はや1年が経過。紙の剣は何度も破れる。しかし、りゅうは天才だった。
りゅう『切れないのは、断然、この剣が柔らかいせいだ。ならどうすればいいか。それは紙を鉄と同じ強度にすればいい。しかし、それだけではこの巨木は切れない。だから、切るものを変えろ』その時、司たちの視界が変わる。真っ暗闇に巨木がポツンとある光景に。しかし、すると徐々に周囲の風景が見え始める。背後には師範が立っていた。
師範『素晴らしい集中だな。肌で感じる。次の一刀はこの巨木を切る』
りゅう「空間を面として捉え、世界を斬る」とフゥーと一息つき、『穿て!』とすると、雲は晴れ、巨木も切れていた。師範は拍手をする。『流石だな。もう私ではお前に勝てないな。後は頼むぞ。りゅう』。その後、正式にりゅうを龍に改名し、道場を継いだ。その後、寡黙であった龍を好いてくれる桜と言う美しい女性を娶り、龍はとても幸せそうであった。それを見ていた神宮司がとある事に気がつく。それは"龍が俺、神宮司とかなり似ていた"と言う事。それはそれは違うところは髪型と身長ぐらいな程に。




