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剣を極めし者、蒼天の桜に笑う 終 〜冥府の桜で花見でもしよう〜

なぜ神宮寺は避けなかったか。そして、剣聖は

龍『何故、避けなかったか?』と剣聖も刀をしまい、問う。それにいつもの荒々しいイメージのある神宮寺とは思えないほど落ち着いた雰囲気でいう。『貴方が武士であると、信じたからです』その答えに皆がよくわかっていなかった。しかし、すぐにわかった。何故なら

神宮寺『日本はよく侍と言われる。だが、外国人は勿論、今の日本人もわかっちゃいない。本物の武士の、侍の魂を。と言っても俺もあんまわかってないんだけどな。以前、学年主任の先生が日本は恥の文化があると言っていたのを思い出した。簡単に言えば日本人は恥を嫌う。侮辱されるぐらいなら、死んだ方がマシだと言う文化らしい。貴方にはそれがあるんじゃないかと思った。すごい賭けだったけど、その賭けに俺は勝っただから生きている。そして更に貴方に敬意を表する。貴方は俺の攻撃を首元まで持ってこられた時点で負けを悟った。だから、最後は潔く俺の攻撃、カウンターでいいのかな?。まぁいっか、死のうとしたんじゃありませんか?』と問う。すると天を見上げる剣聖。

龍『全て、お見通しだった訳か』そして、語る。自分の全てを、『私の人生において、これしか無かった』と言い、刀を見る。『生まれ持って、農民の生まれであったのにも関わらず、私は農作業は並以下、勉学も並程度であった私は、ちょっとしたことで、刀に触れた。上の家の者たちが私達を馬鹿にする為にやらせた藁切り出る私は初めてにして、置き袈裟ができてしまった。そこから、私は半ば強制的に刀をさせられた。案外楽しかった』と少し笑う。続けて『しかし、私は剣しか取り柄が無かったから、友もできなかった。むしろ、平民の出で刀を振るう私を嫌う者の方が多かった。いや、全員だったのだろう。そんな中、私に優しく接してくれは者がいた。それが我待ち人、さくらだった。その後私と桜は婚姻を果たし、幸せの絶頂にいた。しかし、その幸せは長くは続かなかった。聖戦による徴兵だ。私は徴兵されたのだ。だが、案外戦えた。このまま、生きて帰れると思った。しかし、私は井の中の蛙だった』といい、俺たちの方に向き直る。『そういえば君たちは強くなる為に私と戦いにきたのだったな、強くなりたければ世界を知れ』といい、関西は天を仰ぐ。すると、関西の体からビキ、と音が鳴る。おそらく体が崩壊しているのだろうと直ぐにわかった。そして、最後に剣聖は『最後に闘うのが君でよかった。神宮司』といった。俺は『できたらあなたの全盛期と戦いたかった』、というと剣聖は微笑んだように見えた。すると、不思議なことが起こる。とても楽しそうな笑い声が聞こえてくる。声の方を見るとそこには、あるはずのない桜の木と酒を飲む美味しそうな食べ物を頬張る者たちがいた。内心、なんだあれはと考えているとアレルさんが『ほう、あれを見れるとは思わなかった』という。

司『あれを知っているんですか?』

アレル『噂でしか聞いたことがないんだが、冥府、所謂冥界は意外にも涼しく、桜が咲くにはピッタリな場所らしい。その中で最も美しく最も貴重な冥府の桜が冥幻夜桜めいげんよざくら、あの桜だ、生きてみる方法はありはするがかなり難しいし、めんどい、実質的にあれを見る為には死ぬしか無い』

司『待ってください。つまり、あれは、俺たちが見ているのは』

アレル『そうだ、あれは死者達だろな』

剣聖は何も言わずその光景を見ていた。すると花見をしている者達がこちらに気付き、『おい龍、そこで何やってる。お前もきて、花見しようぜ』と一人が叫ぶ、そして、私がそちらに行っていいのか。私は潔く、武士らしく死ねんかったのだぞみっともない私がそちらに行っていいのか?』。それに『いいさ、ていうかどうでもいい、この200年間、冥府こっちで待ち続けたんだぞ。うだうだいってねーではよ来い』。さらに女性が奥から歩いてくる。おそらくあの人が桜さんななのだと直ぐ理解した。俺たちは何も言わず、その目の前の光景を見ていた。

桜『ーーーーーーー』と何をいったかわからなかったが、それを聞き、剣聖は『ありがとう。そして、すまない』と涙を流し、笑いながらいう。そして、

『いいから来い!』と手を引っ張られ、冥府にいった。一瞬、剣聖が俺を見た気がした。冥府に足を踏み入れた瞬間、ガシャガシャと音を立て、鎧が崩れた。そして、突然開いた冥府の入り口は閉じ始めた。その瞬間、突風が吹く。それにより冥幻夜桜が綺麗に舞い散る。そして、その突風が頬を撫でる。それの風により散った花びらと頬を掠めた風は少し冷たかった。

疲れた

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