剣を極めし者、蒼天の桜に笑う 肆
はじめに動いたのは司であった。『水の弾丸』とその名の通り、水の弾丸を放つ。その速度はアサルトライフ差ながらの速度であった。しかし、弾丸の速度なぞ剣聖には、遅い。容易に避けられるだろう。しかし、そこに梅原の氷で剣聖の足を奪う。そのおかげで剣聖に水の弾丸が当たる。しかし、鎧と剣聖の強靭な肉体は貫けない。
司『もうちょっとだけ、鋭くするべきだったかなー。でも今回は思考を凝らそうか』といい。今度は剣や槍などの多種多様な武器を生成する。それを剣聖に向け、飛ばす。剣聖はそれら全てを弾くがわかっていたよと言わんばかりに方向を変え、再度剣聖に向かう。それを繰り返し、ダメージを与えてゆく。
"ナレーター"『ここまでの激闘により双方ボロボロだった。しかし、リリーや永江のサポートにより、ダメージと疲労を最小限にしてきた司たちvs一切のサポートがなかった剣聖。誰もがもう時期終わると思っていた。しかし、全てをひっくり返す剣聖の横薙ぎが、水の武器と梅原が出した氷を全て吹き飛ばす。そして、燕返しの要領で再度横薙ぎをする。しかし、その横薙ぎを神宮司が止める。刃が触れた瞬間火花が散る。
神宮司「ありがとう。みんな、俺は今、なにがかはわからないでも、何かが吹っ切れてとても清々しいよ。だから」と一息吸う。そして、『ここで終わろう。剣聖!』そこから、そこから、他を寄せ付けない攻防戦。
"ナレーター"『神宮司が取った作戦は至ってシンプル』
神宮司「刀が最も切れるのは物打ち(ものうち)という部位だ。同時に、剣聖はそこで的確に切ってくるから恐ろしい。パワー、技術、全てで負けているのであれば、弱者の戦い方をするまでだ。その弱者の戦い方は、刀で最も切れない部位を物打ちなどで受け流す。集中しろ、ミスったら死ぬ。ここが正念場だ」
"ナレーター"『それから1分にも満たない時間、二人の間には千を超える火花が散った。そして、その攻防戦の最中、二人の視線が交差する。文字通り刹那の時間、二人の間には互いへの比類なき敬意であった。片や勉学平均、運動平均より少し上、取り柄などではなく自分しかやってないこと自分にしかない個性が欲しく剣を始めた者、片や剣の才能がピカイチで、半ば強制的に剣をさせられる結果として、何も口下手だったこともあり、未練のみが残った者。双方、剣しか取り柄がなかったと言っても過言ない者同士に言葉など必要なかった。その時間は二人にとって、至高の時間だった』
神宮司『はぁ、はぁ、はぁ』
剣聖『フゥー』二人ともかなり疲弊しきり、神宮司は汗が滝のように流し、もう限界が近いように見える。しかし、神宮司は笑う。剣聖はこの攻防戦により顔の防具が壊れてしまっていた。壊れ見えた剣聖の顔は血などでどんな顔だったかはわからないがかろうじてわかるのは剣聖は笑っていた。そして、神宮司に言う。『神宮司よ。我は疲れた。故に次で終いじゃ、我が至高の一太刀受けて見せよ』そして、先生は構えた。その構えは聞かずともわかる。天流一式白夜である。双方凄まじき集中の末に、剣聖が放つ『天流一式白夜!』。神宮司はそれを正面から受け止める鍔に近い棟という部位に刃を当て受け止める。しかし、剣聖はそれを力でねじ伏せる。
神宮司「押しつぶされる!」。血管が隆起し、血が吹き出す。そこで神宮司は刀を斜めにすることで受け流した。力の限り押し潰していた剣聖は勢いを止めることができず、神宮司の真横に斬撃がいってしまった。そのまま、刀を上げ、剣聖の首元へ振り落とした。しかし、神宮司は剣聖に当てなかった。
剣聖はすぐさま剣を振り上げ神宮司に振り落とす。
しかし、神宮司は微動だにしない。剣聖が振り下ろしたことによる剣圧により砂埃が舞う。司・梅原は『神宮司!』と叫ぶ。砂埃が晴れるとそこには神宮司の真横に剣を突き刺す剣聖と刀を鞘に納めた神宮司がいた。
新年1発目!




