表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
立花とアルチェアリ  作者: 御社こはく
一章 月と調和の国 アルチェアリ
4/4

3話 書きかけ

アルディマギア世界には、大きく分けて2つの種族が存在する。


1つは丸耳を持つ私達、人間や動植物。

獣神リファエラと、精霊王ヘイレンによって創られた者達。

死後しばらくは遺体が残り、そしていずれは土に帰る者達。






そしてもう1つは魔物や異種族。

魔神ダリアクラウンによって創られた者達。

死後すぐにその遺体は霧散し、空気に帰る者達。


魔物というのが、それはそれは沢山の種類がいて、いずれも無差別に人を襲う凶暴な性質を持っている。

とてつもなく巨大な物から虫程度の物。

体表は浅黒く、腐卵臭が特徴的。

魔物による被害は後を絶たない。


対して異種族とは、“人ならざる人”の総称で、種類は3つ。


長い耳と美しい容姿を持つ 精霊種(エルフ)


悪魔(デーモン)の角を持つ魔人種(ダルエフ)


そして獣の耳と尾をもつ獣人種(ビーティス)


個々に異能を持ち、それは時に人間の最大の脅威となる。


人間とは本質的な体の造りが違う。

研究所による様々な異種族実験が行われるも、死ねば霧散してしまうため、異種族について解ったことは少ない。



 …………………以上が、今まで書物で読んだり聞いたりした、私の生物知識だ。


 今まで読み聞きしただけで、実際に見たことはなかった。その上混血児だなんて、思わず彼をまじまじと見てしまう。


 獣耳は髪色と同じ茶色で、目は人ではあり得ないような金色。混血児だからか、人の耳もあり、しっぽはない。


「…………ゴホン、姫様。この者はお気に召しましたでしょうか?」


 その連れてきた男性の言葉で我に返る。

目の前の青年は、先程から変わらず無表情だ。

メリーのそれとは違う、本当に何も感じていないような冷めた瞳。




評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ