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The dog died story

作者: 杉将

 カレーを作って食べた。カレーはもう何度も作っているから、何も驚きはない。

 友人の犬が死んだというので、話を聞きに行くことにした。犬が死んだら悲しい気持ちになるらしいが、私は犬を飼ったことがないから、その気持ちはわからない。

 私を出迎えた友人は、母親に叱られた子供のような顔をしていた。なんでそんな顔をしているんだ? と聞こうとして、それは犬が死んだからだと私は思った。何も聞かずに部屋に入った。

 彼は犬が死んで寂しいと言った。私は彼の肩に手を置いて、わかるよ、と言った。なにもわからなかったが、彼は私にそうしてもらいたいようだった。彼はありがとう、と言った。何か飲むかい? と聞かれて、紅茶を希望すると、コーヒーしかないんだ、と彼は言った。彼はひどく疲れているのだと思った。

 彼の出してくれた酸っぱいコーヒーを飲みながら、犬は音も立てずに死んだということや、生涯ドッグフードしか口にしなかったという話などを聞いた。私はその話が、凄いことなのか、面白いことなのか、悲しいことなのか、判断できなかった。だから、彼が喜ぶような反応をしてやることができなかった。サム(サムというのが犬の名前だった)は幸せだったかな? と聞かれ、私にはわからない、と答えた。彼は悲しそうな顔をしていて、その悲しそうな顔が、本当の顔になっていくように見えた。

 

 彼の家を出た私は、ビールを飲みたいと思い、何度か行ったことのあるバーに向かった。私がビールを頼むと、マスターはすぐにビールを渡してくれた。それを一口飲み、近くに座っていた女性に声を掛けた。私は機嫌が良かった。

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