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1年4月ーー放課後の死闘と勧誘と

 まず向かったのは自分のクラスである1年1組。階段を登ってすぐなので急遽隠れるには良いところだろう。ドアを閉めた後反対側のドアの方へスライドしながら作戦を練り始める。


 ちなみにわざわざ前へ移動したのは恐らくあの化け物がそちらから突入するのを考慮してのこと。いくら賢くても相手の裏を書くレベルでは無いと信じる。大抵喋れない獣って脳もあんまり発達してないからな。


 その間に構想を練る。武器は何とか集まるかもしれない。堅いものとか、鋭利なものとか結構いろんなところにあるし、理科室とかは薬品の宝庫だからね。だがどれが効くか全くわからない。


 あの化け物の情報が少なすぎる。金属バットを持ってるし、迂闊に近づいたら死ぬと思っとこう。だから今は他の教室に避難しながら…


「っと、そろそろ来た」

「ヴリィィィィィーーーー!!!」


 ドーーーーーーン


 後ろ側のドアが派手に突き破られた。と同時に自分はこっそりドアを開けて静かに閉める。そして再度ダッシュ。一応運動は人並みにやってたし、さっきみたいにこまめに休憩を挟めば粘ることはできるな。


 ・・・・・・


 と、思っていた時期がありました。またドアを突き破られる音がしたと思えば、廊下の外にもう出てしまっている。いくら何でも早すぎないか?


 …音に敏感な狼だ。さっき俺がドアを開け閉めしたわずかな音を感じ取られたのか。だからすぐに教室を出たと。となるとタチが悪いな。これ絶対に追いつかれるよ。ん?でも何故か追いかけてこない。


 ペースを落とさず後ろをチラッとみると、何故か頭をぶんぶん振っている……


 もしかしてさっき突き破った時に壁にまで激突して目眩に襲われているのか?だとしたらただのバカだろ。


 もう頭がいいんだか悪いんだか。でもチャンスはチャンスだから俺はこのまま逃走を図らせてもらう。向かうのは楽器などが豊富な第一音楽室。そこで一気に決めさせてーー


「っぐ!!は?」


 次の瞬間、目の前に化け物が壁に激突し、頭をしかもめり込ませている姿があった。すごい滑稽だなぁ。だが同時に右の腹からえげつないほどの痛みを感じて思わずその場にへたり込む。


「ぐっ…ぅぅぅぅ…!!」


 恐らく平衡感覚を回復させたあの野郎が俺に向かってバットで殴ってきたのだろう。相手が馬鹿で助かった。腹にダメージを受けたのだから、バットを横に振りながらの攻撃だったのだろうし、壁にまた激突しているから。すぐに殺されることはない。


 だが傷は傷だ。多分右の肋骨数本と脇腹の骨を粉砕されたと思う。こんなの動けるわけがない。思わずその場に膝がついてしまう。暫くは痛みが少しだけでも和らぐことに専念したい。


 というかなんて化け物だ。あの距離を一回の踏ん張りで縮められるのか。信じられん。身体能力は自分を軽く凌駕している。


 何かが込み上げてきて少し咳き込むと血が出てきた。内臓にもダメージが入ったのか。ヤッベ…これは不味い…


 不意に神奈の顔を思い出す。走馬灯かな?


 濁り一つも無い、満面の笑み。いつも笑ってたなぁ…俺よりしっかりしてて、俺より頭も良くて、俺より運動ができて…なんか凄く自分のことディスってる気がする。たとえ神奈1人になったとしても、あの笑顔は消えずに頑張っていけるだろう。


「…なんてな」


 嘘。多分、いや絶対それは無い。悲しむに決まっている。あいつは凄く俺のことが好きみたいだし。いつも「鬼いちゃん」ばっかり言ってくるし。鬼いちゃん離れが出来なさそうだし。


 そして俺も妹離れは死んでも出来そうにない。


「お…ら……よ!」


 激痛は止まらないが、なんとか立ち上がる。こうしてる場合じゃないな。神奈のところに帰って、今日起こったあり得ない話の数々をしたい。信じるだろうか、それとも信じずにからかうのだろうか。その反応を想像するだけで笑みが溢れてしまう。


 急いで仕掛けなければ。痛みで体が思うように動かない。だけど今がんばんなくてどうすんだよ!


 気合いで痛覚を誤魔化す!血を拭った後、俺は痛みに耐えながらも第一音楽室へと向かう。


 ・・・・・・


 準備は整った。ふぅと久々にため息をつく。化け物を暫くみてないから少し安心したのかな?


 先程もろに受けた腹を少しだけ触ってみる。するとぷにっと皮だけを感じた瞬間、ズキっとした鈍痛も襲ってきた。ピークは過ぎたと思われるが、痛いのには変わらない。


 そもそもこんな傷を合わせる存在がこんなところにいると思わないし…いつから日本はファンタジーになったの?こんなパターンは2次元や紙の世界でしか通用しない物だよ?実際、あんなのに直面しても冷静になれたのは長期休暇にそれらの分野にどっぷりハマったからかもしれない。


 と、少々自分のオタク度に感謝していると、廊下から今日何回目だよの足音が聞こえてきた。言うまでもない、あの馬鹿金属バット馬鹿狼だ。早速スタンバイする。


 本番前はどんな場面であれ、緊張する物だなー。特に今回は生死に関わるし、手を見ると僅かに震えている。だけど今更ビビってりゃいられない。


 あと数メートルで…


「スタート」


 そう呟いた途端に音楽室の扉が突き破られる。もうこれでドア代弁償しろって言われても知らんよ。とにかく、入ってきた瞬間、俺はコンセントを刺す。すると設置された大量のスピーカーから大音量で音が鳴り響く。曲がクラシックだから音楽は素晴らしいはずだが、スピーカーの音量はマックスだ。その音はもう…


 音の共鳴で重なり合い、最終的に地獄の爆音が完成したようだ。


 そして音に敏感な化け物も耐えれるわけがなく、その場で雄叫びを上げながらうずくまる。鼓膜も耐えられずに破れて耳がまともに使えないことだろう。金属バットも手放したぞ。よし、致命的な隙が生まれた瞬間だ。


 ちなみに俺は耳栓で何とか抑えている。何故持っているか?小学生時代、必ずあった十分間休憩の時間で周りはうるさいが、自分はぼっち。そんな時にこの耳栓を装着し、読書を淡々とすることでその場しのぎしていたのだ!


 この話を神奈にした時思いっきり引かれたのだが、ボッチにとっては一般常識の筈…


 とにかく、俺は一気に畳み掛ける。前もって準備しておいた消化器を持ち、化け物のところへ向かう。消化器とか、重すぎて持ち上げるので精一杯だが、それで十分。うずくまってる狼の頭の骨を折る事ならできる。


「折れてくれ、折れてくれ、折れてくれ、折れてくれ…」


 掛け声と共に消化器を振り下ろす。テンポ良く、力を込めて。餅つきの気分に陥ったのは何故だろう…結構効いていると思う。これで頭蓋骨を粉砕させる作戦だ。副作用としてこれは脳震盪も起こしてくれる。万が一効かなかった場合も逃げる時間は稼げる。


 まあそれはつまり策が失敗したってなるけど、その時はその時。


「つっても、本当に、堅い、デカブツ、だな!」


 いくら叩いても確実に殺った感触は湧かない。全て化け物の毛で削減されているようだ。ただの厚い毛皮と思っていたが、ここまで守りを固くするのか。このままでは拉致が開かない。だけどダメージは入ってる。


 どうする?このまま持久戦に持ち込むか?でも自分の腕もそろそろ根を上げるんだよなぁ…


 次になにしようと叩きながら考えたその時、化け物から動いてきた。驚くことに俺をギロリと睨んできたと思いきやーー


「ヴォォォォーーーーーーン!!!!!」


 急に叫んで来た。その迫力に思わず目を瞑る。ヤッベ。威力上がってない?


 というか、威力が凄すぎて後方に吹き飛ばされてしまった。気づけばスピーカーが全て壊れてしまっている。不味い。足止め役がやられてしまうとは。雄叫びってここまで強いのか。


 即座に動こうとするが、再度腹が痛み始めて思わず手をそちらに伸ばしてしまう。吹っ飛ばされた時にまた打ってしまったのか。頭を打ったせいで意識も朦朧とし始めた。消化器も手から離しちゃったし、どうしたものか。こんな状況でも冷静な自分が怖い。


 だが状況はかなり悪い。まだあの怪物が音に怯んでいるため食われることはまだないが、このままだと確実に殺される。だけど対抗策が他に思いつかないし…


 そう思っていた時、不意に何かを感じた。別に人の気配ではないが、何かだ。目には見えない、何か。あれかな?魔力とか、フォ○ス的なやつ?


 よく目を凝らしても何も見えない。しかし気になる。何せ今までに感じたことのないものだ。思わず意識が化物から離れてしまう。


 今はこの怪しい何かに頼るしかないと感じた。どちらにせよこのまま何もしないよりはマシだろうし。


 俺はその何かを追う。腹を手で押さえながらも音楽室を出て、廊下を渡る。すると目の前にそれは現れた。


「ほぉー…なんてあからさまな」


 扉があった…その隣には窓がある。廊下の窓側に扉などあるかね?普通邪魔でしかないポジションだよ?しかもここ最上階の3階だよ?あり得ない現象に疑問を持つが、自然に手を差し伸べていた。何かを感じたのか。自分でもわからない。だけど俺は止まらない。そしてバンっと開ける。


 結果、


「…ほんっとファンタジー」


 武器庫。


 出ましたよ。今目の前には様々な武器が並んでいる。それも色々なタイプのが。剣から銃。中世から現代。和風から洋風。ありとあらゆる武器が目の前にある。


 しかも中が思った以上に広い。まるでここだけ四次元ポケットみたいだ。一体どうやってこんな構造になるんだよ。そもそも…


「もっと早く現れて欲しかったな…こんな扉さっき通った時はなかったし」


 第一音楽室に向かう途中でなぜ俺はこの部屋に気づかなかったんだよ。絶対におかしい。おかしいんだけど…


 文句を言っている場合じゃない。少なくとも何かを選ばなければ。僅かながらのチャンス到来だ。俺は全ての武器に目を通してみる。本当に色んな武器があるな。


 一度きりの経験だろうし、剣とか握ってみてもいいかもしれない。だけど相手は殺人鬼みたいなものだからなぁ…ここは銃火器を優先させた方が得策だ。現に部屋の一角に様々な銃が設置されているし。


 他の武器は…と思ったその時、一つの武器から目が離れなくなった。何でだ?だが他の武器を見ようとしても目の前の武器しか見ることができない。


 その武器は一つの弓であった。形は現代に合わせられたものだろう。黒く、かなりスタイリッシュに仕上がっている。素材も何から出来ているかは目視では分からないが、良さそうだ。


 何か運命を感じたのだろうか。小さい時、弓道を習ったことがある。あの時は三日坊主でやめた筈だ。全く俺の趣味に合わなかったし。それ以来弓などという存在には一切関わらなかった。だがこの弓は違う。いやいや、でもねぇ…


『で?それにするの?』


 …今なんかシリアスな所だったのに。声したよね。はっと我に帰るとあの狼野郎が音楽室の壁ごとぶっ壊した音が聞こえた。壊すの好きだねー、君は。


 迷わず俺はその弓を取る。本当はとても空気を読めない声に文句言ってやりたい所だが、今はやるべきことを優先する。細長い矢筒を背中に掛けて武器庫を後にする。


 出た先には頭を振って今混乱を解いた狼男がいた。タイミング悪ぅ!相手も俺に気付いたようで、がむしゃらに突っ込んできた。あの金属バットも持っていない捨て物特攻みたいだ。でも受けたら即死って体が警告を出したいる。


 その速度もえげつない。俺との追いかけっこに痺れを切らしているのかもしれない。このままだと一瞬で俺に攻撃が入るな。


 だけど慌てるな。ゆっくり深呼吸をして弓を引くことに集中する。矢筒から矢を取り出す。


 あの頃の記憶を頼りに弾くんだ。えーっと確か…


 足を開き、右手を弦にかける。静かに構えて目的の相手に向ける。視線は標的のみ。本当は打つタイミングが必要なのだが、相手が凶暴で待ってくれないのですぐに決めなければならない。


 何より大事なのは雑念を一切なくすこと。今は集中するんだ。集中。


 静


 焦ってはならない。何故だろうか、昔やった時は直ぐに諦めたのに今回はすごく落ち着いている。成長したからなのか?でも油断はしてはいけない。


 静


 自分の周辺が一気に静かになる。聞こえてくる変になったスピーカーの音も、化け物のおびただしい声も。それどころか辺りが静寂になる。僅かに鳴る壊れた壁から落ちてくるカスの音も、俺の身体中あげている悲鳴までもが聞こえない。。


 全てが凍りついたように静止した。聞こえるのは矢のジリジリとなる音のみ。


 そしてーー


 静


『新たなる境地へようこそ』


 ピュンーー


 射


 ・・・・・・


 目の前に首から上がなくなった化け物がいる。ん?何があった?奥を見ると血塗れになった矢が。射ったの?自分がやったことを信じられない。いや、だってあれただの矢だよ?首をごっそり持っていくほどの威力があるわけ…


 腕を目を落とすと、なんか弓が赤いモヤが現れている。もしかしなくてもこの弓が力をくれたのか。不思議な武器だな。ファンタジーも舐めたもんじゃないね。


「というか、こんな事態になったし、いちいち不思議とかファンタジーとか言ってられないな」

『そうそう、全て受け止めるべきだよ。ここにきた時点で現実から一歩外へ出てしまっているからね』

「ですね…って何普通に喋ってきてるんですか」


 声の方を向くとそこには一つのカメラが。防犯カメラとか、その類だろう。今まで気づかなかったのが不思議なくらいだ。そして声がそこからするって事は、


「人が死にそうな時に高みの見物ですか?それ人間としてどうなんですか?」

『まあ否定はしない。だがこれも試験の一環だからな、仕方がない事なのだよ』

「試験…ねぇ」


 生死に関わる試験ね。この世とは思えない化け物が試験…ね。挙げ句の果てに殺してしまうのが試験……


「ハードル高すぎません?」

『よく言われるよ…だけどこれくらいでなければ()()()()()()()ができないからね』


 生きていく事?まだあるのか。思わず頭を抱えてしまう。俺に何さるつもりなのだろうか…


『取り敢えずここから出たいよね?今から言う方向へと向かってー。そこに扉があるから。あー、武器は元の場所に戻しといてねー』


 …仕方がない。言う通りにカメラの人が言う方向へと足を運ぶ。正直今は一歩もこの場から動きたくないけど、このままだと腹の傷が永遠に治らないからね。治療は流石にしてもらえると思う。


 天井をよく見ると等間隔にこれと同じようなカメラが配置されている。何で気づかなかったのだろう?幾ら俺があの化け物に集中していたからって、気づかない物なのか。


 それはさておき、歩いて約3分。目の前に扉がある。どうやら道は間違えなかったようだ。


『そこが出口だよ。どうぞ入って』

「一応聞きますけど、この先がセカンドステージとかは有りませんよね?」

『アハハ、疑いすぎだよ。もうあんな雑ーー…化け物は出ないから安心して』


 今雑魚って言ったよね?言ったよね?何か嫌な予感はするがここは彼の言葉を信じて戸を開ける。すると目の前には自分の予想したものと反する光景があった。


 教室ほどではないが広い部屋。十二畳くらいだろうか。内装も豪華。上品そうな家具。タンスやソファー、キッチンまである。奥には上品そうなデスクが佇んでいる。


 どう考えても普通の部屋ではないんだが…そう感想を心の中で述べていると、ソファーに何人か座っているのに気づいた。数は…10人程。何人かソファーのそばで立っている。恐らく先輩方なのだろう。同級生もいるみたいだ。その証拠に顔見知りがいるのだから。


「貴方は………ふん」


 1人目は氷室のお嬢さん。また会っちゃったよ。どうやら彼女もこの試練を乗り越えたみたいだ。見た所傷一つないんだが、ノーダメージで倒せたのか?あんな凶暴な奴を…だとしたら凄い人だな。


 そしてもう1人。俺の隣の席にいた雪のように白い美人さんだ。この人は無表情で、俺のことを見向きもせずに紅茶をすすっている。まさかここでこの人と会えるとは、驚いた。相手は完全に俺のこと意識してなさそうだけど。


 その隣にも何人か男女がいるので、恐らく試験を合格?したのだろう。あ、全員無傷だから治療してもらったのか。そして自分も多分…


「よくここまで来たね、合格者さん」


 はっと横に振り向くと爽やかそうな人がそこに居た。髪は綺麗な白色であの少女と同じだ。しかし目はなんと右が青で左は黄色。世にも珍しいオッドアイである。


 と、同時に腹がやけにスッキリし始めた。触ってみるとしっかりと肉付きや骨を感じる。回復の魔法?見たいのをかけられたのか。全然気づかなかった。


「いやー、怪我させちゃって悪かったねー。でもこれだけで済むのも珍しいものだよー」


 アハハと笑う爽やかさん。こっちはアハハでは済まないんだよ。骨折れちゃったんだし。血吐いたし。


 だけどそこは頑張って黙るとして、


「まあ君がここにくる最後の人だから、説明をみんなにしようとしていたんだ。その前に、ここに来た人達も含めて自己紹介をしよう。僕の名前は神崎光(かんざきひかる)。3年でこの炎清高校の生徒会長だよ」

「同じく3年副会長、月城日和(つきじょうひより)だよ。よろしくね!」

「3年書記〜…姫野小春(ひめのこはる)です〜」

「おい寝るんじゃねーよ。あー、3年の会計の等々力。等々力剛(とどろきごう)だ」


 何と生徒会の皆様でしたか。そういえば目の前の爽やかーー神崎さん、あーそういえば入学式に出てたな。式自体がつまんなくてどんなこと言ってたか全然覚えてないけど。


 他のメンバーもキャラが濃さそうだなー。そして次は1年組の紹介に移る。


「1年3組の氷室唯(ひむろゆい)です。よろしくお願いします」

「…1年1組、出雲(いずも)クロエ」

「1年4組……」

「1年5組…………」


 そのまま自己紹介は続いていく。他の人たちの名前は全員どうでも良いとして、


 氷室唯と出雲クロエ、か。何方とも今日残ってしまった小さい謎だったからな。なんかわかってスッキリ。この2人とはこの先も関わりそうな気がする…フラグ今立てたのかな。


「最後に君。お願いするよ」


 いつの間にか自分の番になっていたみたいだ。神崎さんに言われて自分も名乗る。


「1年1組、鏡鬼ケ原(かがみおにがはら)です」

「鬼ケ原…珍しい名前だね。よし、じゃあいろいろ話したい事はあるけど、まずは単刀直入に言っておこう」


 神崎さんはにっこりと笑いながらこう言ってきた。


「君たち、生徒会に入らないかい?」

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