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4話 妖精、カツラをくれる

 頭の上の髪様にお帰りいただいて。

 再チャレンジで、髪を生やしてもらおうと、魔法かけてもらったが、なにもおこらなかった。


「どういうことだ、なぜ、生えてこないんだ?」

「ふむ、どうやら、なにか、髪を生やさないようにする、結界のようなものが、あるようですね」

「結界の解除とかは?」

「だめですね、妖精クイーンの私でさえ、この結界は、解除できそうにないです」

「なら、どうすれば……」


 てか、神様にお願いすれば、よかったな。


「妖精達、例のものを」


 そう妖精クイーンが言うと、妖精達が、魔法陣から、顔を覗かせた。

 全員同じような顔で、全員ピンクの髪なんだな。


「よいしょ、よいしょっと」


 なにか、持ってきているようだ。

 これは……

 髪か。


「これは……」

「カツラです」

「カツラ!?」


 手に取ってみると、どこか、懐かしい感じが、した。


「妖精達に頼み、取って来もらいました」

「なるほど……」


 んっ!?

 取った!?


「どこから、取ってきたんです?」

「あなたのお父さんのカツラをそのまま、妖精達に運ばせました」


 お父さん!?


「なかなか、手ごわかったよ」

「そうそう、なかなか、カツラくれなくて、妖精10体で、なんとか、奪えたのです」

「がんばったんだよ、ほめて、ほめて」


 妖精達、恐ろしい。


「てか、うちの父さんに、なにしてくれてんだあああ」

「お気に召しませんでしたか?」

「父さん、悲しむだろうがあああ」

「無職で、引きこもりになってるほうが、悲しむのでは?」

「うるさいわあああ」

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