表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
3/6

3話 妖精クイーン

「妖精クイーン連れてきました」

「来ちゃいました」


これが、妖精クイーンか。

普通の妖精が、缶ジュースサイズだったが、クイーンは、人間サイズだ。

銀色のティアラに、腰まで、伸びた、ピンクの髪、緑のドレスに、透明の美しい羽。

妖精は、少女のような見た目だが、妖精クイーンは、20歳ぐらいの女性の見た目だ。


「あなたですか? 私にお願いしたいという方ですか?」

「はい、髪を生やしてほしいのです」

「お願いの前に、契約の品を、私は、他の妖精達とは、ちがい、安い妖精じゃないので」


前もって、妖精から、聞いていた。

ショートケーキを1ホールで、渡す。


「おお、ショートケーキ!」


まあ、お菓子よりは、値段は、するが、それでも、髪を戻せるなら、お安いもんだ。


「では、いっちょ、やってみますか」

「お願いします」


妖精クイーンが、杖を振るう

魔法陣が、俺の足元に広がった。


「それ~」


魔法陣が、光り輝き、目を開けていられない。


「お願いは、叶えましたよ」

「おお」


もう目を開けれるみたいだな。

んっ?

なんか頭が、重いような。


「えっと手鏡は……」

「どうぞ」


妖精が、持ってきてくれた。


「ありがとう、どれどれ……」


頭を鏡で、見てみると、白いひげの爺さんが、いた。

裸で、俺と同じハゲだ。


「誰!?」


その爺さんは、俺の頭から、上半身だけが、生えているのだった。


「妖精クイーン! 俺に髪は、どうしたんだ?」

「ちゃんと神様、生やしましたよ」


神!?

この爺さんが!?

なんて罰当たりな、ことしてんだ!

それにしても、この神様、微動だにもしないな。


「神様じゃなくて、髪だ、髪!」

「ああ、そっちでしたか」

「では、もういちど、サービスで、やりますよ」


えっ、神様、このままで、いいの!?


「それ~」


妖精クイーンが、杖を振るうと、再び、魔法陣が、発動した。

うっ、まぶしい。

こんど、こそ、大丈夫だろうな?


「うまく行きました」

「どれどれ……」


鏡を見てみると、神様の頭に髪が生えていた。


「おいいい、どっちに髪を生やしてるんだあああ」


なんで、神様の髪をフサフサにしてるんだ、この妖精!


「ふむ、もう一度、試してみますか」

「いや、その前に、お願いしたいことが……」

「なんです?」

「先に、神様にお帰り、いただいて」

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ