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第一部 誕生

「それで、私を呼び出すとはどんなことがあったんですか?」


白髪の老人が丁寧な口調で目の前で椅子にもたれている高尾久孝球団社長へ尋ねた。



「私が君を呼び出したのはあるお願いごとがあるからなんだが…」


「その用件とは?」


「来季のフェニックスの監督を君にまかせたいのだよ。」



「しかし私などが…」


「君の言いたいことは分かっている。」

「はぁ…」


フェニックスとは正式名称「大阪フェニックス」プロ野球スーパリーグ(通称Sリーグ)に所属する球団である。



「結局今年も最下位に終わったからな。来季は外部の監督にしてみようかという意見が多かったのだよ。」


「しかし、なぜ私などを…」



言い忘れていたが、彼と呼ばれる男の名は小田嶋安信。

強打の捕手としてプロへ入ると、1年目からレギュラーに抜擢。5年間で本塁打125本。を放つなど活躍するも、6年目の春に交通事故にあい再起不能となってしまったのである。その後は球団職員を20年程してやめ、本郷自動車という会社の社会人チームの、監督をつとめていた。








『さあ12回裏、社会人全国野球大会決勝、本郷自動車サヨナラのランナーがでました。ノーアウト2塁。

ここで4番の大塚は敬遠です。


さあ12回裏ノーアウト1,2塁、サヨナラのチャンスです。


ここで何とダブルスチール!!

決まりました!

さすがは名将小田嶋監督!



本郷自動車サヨナラ勝ちです!

全国大会三連覇!!』










「どうか引き受けていただけないでしょうか」




「分かった。引き受けようじゃないか。まあ私なりに頑張ってみるよ。」



後に世紀の名監督と呼ばれる小田嶋監督が誕生した。


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