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そして再びメリークリスマス


 私達の思い出をずっとずっと語り合った……ネトゲで3年、出会って2年、恋人同士になって4ヶ月……。



 長くて身近い私達の不思議な関係……。


 リアルでの出会い、兄妹としての出会いは酷い物だった。


 お互いのトラウマを言い合う最悪な第一印象、その後約1年にも渡って続いた最悪な関係。

 

 対してネットでは運命の出会い、理想の相手とお互い思う最高の関係。


 そして今は、兄妹でネトゲ仲間で恋人同士、そして今は女の子同士。


 この状況を百合カップルと言うとウキーーってなる人がいるけど、でも……今私は女の子……。


 女の子同士で仲良くベットで横たわっているだけ……いるだけ…………。



 そ、そんなわけあるかあああああああ!



 もうね、もうムラムラしてるんだよ! クリスマスだよ! 二人きりでホテルの一室だよ! 高校生の男だよ! 女の子の格好してるけど、ついてるんだよ!


 何がとか聞くな!


 隣には大大大大、大の22乗個、星の数よりも好きな女の子が愛しい人が隣で寝ているんだよ!


 私は……いや、僕は天音の手を強く握った……さっきはああ言ったけど、なんかもうずっと前……1年位経ってる気がしているから無効で良いよね?


「天音……」


 もうこのまま……天音の全てを……さっき天音が言ったクリスマスプレゼントを貰いたい……いや、貰う!


 そう決心をして僕はゆっくりと天井から天音に視線を向けた。 

 

「すーーっすーーっ、朋ちゃん……ブラ可愛い……むにゃ」


「あううう、寝てるうううううううう」

 そして何故ブラ? し、してないぞ!


 すやすやと安心しきって寝ている天音を見て……出会った頃には考えられないこの状況になんだか僕は笑ってしまう。


「ふふ……でも……女の子だからなんだよなあ……」

 今でも僕が男の格好をすると天音は途端に怯えてしまう。毒舌は出なくなったけど、それでも男の格好、特に制服姿で近寄ると天音は震えてしまう時がある。


 フラッシュバックという心理現象、ストーカーされた時の事をその恐怖を思い出してしまうんだ……。


 だから僕は極力天音の前では女の子になる……姿だけではない、仕草も考えも出来るだけ女の子に近付ける。女みたいな容姿があれだけ嫌だったのに、天音の為なら……なんでも出来てしまう。


「そうだよね……ごめんね……」

 天音は僕を信用している……女の子になっている僕を……。


 出会って3年とはいえ、それはネットの中での話……僕達のリアルはまだ始まったばかりだ。ここで焦ったら天音は二度と男を、僕を受け入れなくなるかも知れない。


 恋人でいる前に僕は天音の兄だ、家族だ。


 だから今はこれだけで我慢しよう……。


 寝ている天音、その美しく可愛い寝顔に僕はゆっくりと自分の顔を近づけ、ピンクで柔らかい唇に僕は……そっとキスをした。


 「お休み天音……メリークリスマス……」


 私はそう言って天音に寄り添い手を握ったまま目を瞑った……。


 


 

 






長々お待たせしました。

ネトゲの挿入が完了しました。


続きは……まあ頑張ります(´・ω・`)


ブクマ評価宜しくお願いします


評価は最終話の下から入れられます。

宜しくお願い致します。m(._.)m

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