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ヘイト! Two people of the same name are Hate  作者: 穂積 蓮
壊れた世界からの始まり
2/7

魔族シュバイツ・サラ・コースタイン 2000年前の記憶

死にたく無かったんだよ。

一人目は偶然だった。俺が弱い。そう思ったんだろう。

左手から血が流れるのを見て余裕を持ってもいたんだろう。

向こうは3人いたしな。痛かった。ものすごく痛かった。

死ぬのか?そう思った時に、お前の顔が浮かんだ。妄想だろうな。

『ご飯なに?』天使のような笑顔で・・・お前は・・そう言っていた。

死にたくない。ご飯だよな。そう思った時には・・・殺していた。

後悔はしてない。生きていたから、また遇えた・・・。


4人目までは覚えてる、ゴメン嘘だ。4人目はあやふやだ。

必死で生きた。なぜか?って。お前はきくだろうな・・・。

逢いたかったんだろう。多分お前にな。

悪いな。もう、あやふやなんだ。

覚えているのは、俺は間違っている。それだけなんだよ。


わるかったよ。ごめん。謝る。許してくれ。

リンゴの皮を剥いても、まだリンゴが赤いのは

始めは父さんの血だ。左手がうまく動かせなくてさ。不器用だから・・・。


上手くリンゴの皮、剥けなかったんだ。ゴメンな。


それから先に、お前の食べたリンゴ。

皮をむいてあっても赤かったのは・・・。ゴメン。。。人の・・・


生きて欲しかった。


俺が、どんに汚れても生きて欲しかった。

お前を汚すつもりは無かった。だから・・・ゴメン。


俺を恨め。そして、俺を殺しに来てくれ。ジキル・サラ・コースタイン。


罪と闇に染まった俺を憎め。ジキル。憎しみが足りないのか?


まだ、足りないのか・・いいだろう。

お前の心が全て、憎しみに変わるまで地獄のピエロを演じよう。そして、漆黒に染まった、お前の心は全て俺が持っていく。お前に与えたリンゴの赤さも残さず全て俺が持っていく。


そして、お前は赤子からもう一度人生を生きるんだ。心配するなよ。俺より出来た父と、愛情を持った母の元にお前を送るから・・・。そのくらいは、俺にもできるよ。その為に何千人も・・・魔族を殺した。


ジキル。過去は思い出さないでくれ。俺の事も忘れてくれ。お前をどんなに俺が・・・お前の父が。どんなに愛していたか・・・伝えようとすれば、血に染まる。私は断ち切りたい。叶うことなら。血に染まった記憶をすべて私が持ち去り、お前は赤子に戻る事を私は望む。


それが、叶うまで私は誰かを殺し続けるだろう。永遠に・・・

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