お参り(二百文字自作自演お題小説)
使ったお題は「お参り」です。
田守優子は私の親友。ちょっと変わった子だ。
ある朝、優子から携帯に連絡が入った。
出てみると、酷く動揺している。
何があったのか尋ねると、
「どうしよう、警察に言った方がいいかな? でもそこまでしたくないし」
何を言っているのかさっぱりわからないので、
「深呼吸をして、順を追って説明して」
優子を落ち着かせた。
「親戚の子がお礼参りに行くって言ってたのよ! どうしたらいいと思う?」
また壮絶な思い違いをしているようだ。
ということでした。いつもどおりでした。