植物人間の空想
掲載日:2014/07/01
日差しが刺すように照りつける夏、夏こそが私達の光合成日和だ。
私達は会社日当たりのいい場所や、屋上に集まって服を脱ぎだした。少しでも光合成の効率を上げるためだ。
ブラジャーをしたまま、私はうつ伏せになった。他の社員もうつ伏せになっている。屋上が真緑になった。雑談しながら、黙りながら光合成するのは人それぞれだ。
体に力が溢れる気持ち良い感覚がする中で、私は想像する。もしこの地球上に繁栄したのが私達植物でなくて動物だったら、私達はこの素晴らしく心地いい光合成の時間を、栄養摂取のためだけの意味しか持たない摂食をしなければならなかったのだろうか。それはとても残念なことだろう。私は動物を哀れんだ。
という妄想を、ベットの上の私はした。我ながらつまらない妄想だとは思うが、身体が動かない分、何せ暇なのだ。泥沼に沈む様な感覚を覚え、私は意識を眠らせる。微睡みの中で、私は次の意識の覚醒はいつだろうかと考えていた。




