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子竜は行動する1

いつまでもここにいてもしかたないので

脱走するよ。


「空間術使えなくても…空飛べるもん。」

あんまり得意じゃないけどね…。


子竜部屋は今日もにぎやかです。

託児所じゃないんだよ。


と言うか…夜はお部屋に帰りましょうね。


「結愛…また、竜体か…。」

アーティンデル皇帝陛下が言った。

というか、私の部屋で親子ともどもくつろぐな!

酒盛りするな!


あんたの来過ぎ。

最愛の皇后陛下見たことないんですが…。


「私の本体は竜だからね。」

まあ、明正和次元的には…人型も本体だけど…言う必要ないしね。

「まあ、竜で良い…結愛のような子竜でも皇帝の権威の象徴となろう…所で…大きくなったか?」

アーティンデル皇帝陛下が透明な酒をのみながら言った。


…うん、竜体の成長はあった。

まだ、大人じゃないけど…確実に成長してる。


やっぱり…竜は心の生き物だよね…だから…伴侶を決めると一生そうんだよね。


私…わかった事があるんだ…。

クロお兄ちゃんが私の伴侶なんだって。

だって…思い浮かぶのは…クロお兄ちゃんの顔なんだよ…。


他の誰でもなくてさ…。

この世界の月は11個あるらしい。

今日は5個でてるからどの月に目線を合わせていいかわからないけど…。

空を見上げた…。


「セファム殿が来ている…下手にであるくと捕まるぞ…古ハタヤ王国はなにを求めてるんだろうな…。」

アーティンデル皇帝陛下が言った。

「もちろん、昔のようにハタヤ大陸全土の支配が第一目標なんじゃない?次は世界とか考えてるかは知らないけどね。」

大方そんな感じだよね。


「やはり、そう思うか?…皇后はそのような事も思いつかずオルシア廃妃の復讐に怯えている。」

不満そうにアーティンデル皇帝陛下が言った。


…すごく、一般的な事適当にいったんですが?


「皇后陛下はアーティンデル皇帝陛下の癒しでしょう?こんな事言う女は普通嫌われますよ。」

ティエンイ帝国はどうだかしらないけどね。

「いや…母上はそなたの事が気に入っている。」

アーティンデル皇帝陛下が言った。


「お父さまーこの草美味しいわー。」

レイナ皇女が言った。


ああ…皇女様が竜果草食べてる…。


「そうか、よかったな。」

そこスルーしていいところなの?


子竜だって洗って提供されてるんだよ!


「本当は、レイナが皇太子になれば一番この国の為になるかもしれない。」

アーティンデル皇帝陛下が竜果草をつんでたべながら言った。


親子ともども何考えてる?


「すればいいじゃないですか。」

うん、いいと思う、私にはじめて近づいたのこの子だし。

皇太后さまが将来を嘱望する孫だよ。


「女が後を継ぐのを好かない重臣が多い…法的にも大丈夫ではないんでな…。」

アーティンデル皇帝陛下が言った。


「国をよくするためには法はかえないといけないと思う…まあ、レイナ皇女がどうに育つかはこれからだけど…教育はしっかりしてあげてくださいね。」

まあ、どうすすむかなんてこれから逃げる私には関係ないけど…。

「…そのように出来れば帝国のありかたのかわるかもしれないな…。」

アーティンデル皇帝陛下が笑った。


その、変わった帝国は遠くから見る事にするよ。


その日の夜、暗い夜空に浮かぶ月を目当てに庭から空へ飛び立った。

警備係さんは体当たりして黙らせた。


案外…竜体強いかもしれない。

何で思いつかなかったか…。

人に体当たりしないようにしましょうという教育が行き届いてるんですよ。


夜空に身を任す…本当に本能をとぎ澄まして…クロお兄ちゃんの所へ…。

伴侶のところへ帰るんだ…。


あれ?なんかに変?

翼に抵抗が…。

わーん、落ちてる!

なんでさー、私死んじゃうの?


「おかえり、僕の婚約者。」


せ、セファムがいる。

いやだよー。

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